関東風も関西風も美味!年の始めに堪能したい、こだわりの「東西お雑煮」レシピ

「西の白味噌雑煮」のレシピ

西の白味噌雑煮

材料:4~6人分

・雑煮大根……適量
・にんじん……適量
・丸餅……各1~2枚

●汁
・昆布出汁……5カップ
・利尻昆布……1枚
・白味噌……約200g

作り方

1.雑煮大根とにんじんの皮をむき、下茹でする

2.出汁をとる
 ・鍋に水と、流水でさっと汚れを落とした利尻昆布を入れ、約一晩置く
 ・一番小さい弱火にかける
 ・鍋底からまんべんなくふつふつと気泡が出てきたら、静かに昆布を取り出し、強火にする
 ・沸いたら火を止め、漉す

3.鍋に水と2.の昆布を再度入れ、火にかけ、沸いたら餅を入れ、茹でる

4.鍋に2.の昆布出汁を入れ、白味噌を溶き入れる

3.お椀に茹でた餅、雑煮大根、にんじんを盛り付け、4.の汁を注いだら出来上がり

昆布の旨みとともに大豆のこっくりとした風味を味わう白味噌雑煮は、潔いまでにシンプルな豊穣の雑煮といえます。深みのあるエレガントなあまみの白味噌と、その風味を受け止めるしっかりとした旨みの利尻昆布が、最後まで食べ飽きせないための決め手です
昆布の旨みとともに大豆のこっくりとした風味を味わう白味噌雑煮は、潔いまでにシンプルな豊穣の雑煮といえます。深みのあるエレガントなあまみの白味噌と、その風味を受け止めるしっかりとした旨みの利尻昆布が、最後まで食べ飽きさせないための決め手です

 さて、いかがでしたか? こだわりのお雑煮で、新年の門出を祝ってくださいね。

 ところで、ご紹介した2種のお雑煮の具材として、置き換え、または追加するとより贅沢にいただける食材をご紹介しましょう。

1.車えび
その昔、海に近い江戸では、腰が曲がるまで長生きすることを願って、車えびを用いる地域があり、東のすまし雑煮はお好みで鶏肉の代わりに車えびを使っても美味しくいただけます。邪気を払うといわれる黄色の柚子は日持ちもする便利な香りもの、昆布やかつおぶしと合わせ、忘れずに揃えておきたい食材です。

2.頭芋
白味噌雑煮は、頭になれるよう縁起をかついで、頭芋とも呼ばれる大きめの里芋を添えていただくのもおすすめです。味噌の旨みをまとった里芋は格別。普段から重宝する昆布とかつおぶしと白味噌、これらの材料さえ用意しておけば、元旦にぐんと美味しいお雑煮を頂けます。ぜひお試しください。

今回使用したこだわり食材

利尻昆布

 様々な種類がある昆布ですが、上品なすまし汁には深い旨みとほのかな塩気のバランスがよい利尻昆布を。
※今回は富山の株式会社四十物昆布の利尻昆布を使用

かつおぶし

 透明感のある旨みが大切なすまし汁には、血合いの部分を除いた(茶色の部分が混ざっていない淡い色だけの)かつおぶしがおすすめです。もしお近くに無い場合は、すまし汁や煮物など様々な和食にも活用できる血合い有りのかつおぶしでも。
※今回は東京・築地の秋山商店のかつおぶしを使用

白みそ

 米と大豆と塩のみで作られた、こくと口飽きない自然なあまさの白みそがおすすめ。汁もののほか、魚やお肉の味噌漬けなどにも重宝します。
※今回は滋賀の九重味噌製造の極上白味噌を使用)

●プロフィール

文・写真/奥田ここ

築地市場を「師」とあおぎ、旬の食材を中心にした和食及びイタリア料理の料理教室を主宰するほか、外国の方の参加や築地市場内での料理教室など、国内・海外で様々なスタイルの教室を開催。各種媒体・広告へのレシピ提供や、食材産地の取材、食に関するさまざまな話題の企画・執筆に加え、個別の要望に応じた出張料理など、国内外問わず活動中。
https://www.instagram.com/kokookuda/