厨房で作ったら美味しすぎて看板メニューに! 人気店の絶品「元まかない飯」4選

ウマすぎて感激必至のひき肉の親子丼|『末げん』(新橋)

「かま定食」1300円
「かま定食」1300円

 東京・新橋駅から徒歩2分の場所にある明治42(1909)年創業の老舗料亭『末げん』。作家・三島由紀夫ら数々の著名人に愛されてきた名店中の名店です。

 一番人気のランチメニューが「かま定食」。いわゆる親子丼ですが、鶏肉ではなく、ひき肉を使っているのがポイント。元々は顧客の運転手やお使いの人のために、創業者が考えた「裏メニュー」だったんだそう。これが評判を呼び、ランチメニューとして堂々と食べられるようになったわけです。

 トロトロ加減が絶妙なツヤツヤに輝く黄金色の卵。テーブルまで運ばれる間に、ふたの中で蒸らされることも計算の上です。頬張ると、たっぷりのひき肉からジュワッとにじみ出る鶏の濃厚な旨みが口中に広がり、ひき肉、卵、ごはんが三位一体となって溶けてなくなっていくようなまろやかさを味わえます。

●DATA

店名:末げん

住:東京都港区新橋2-15-7 S-PLAZA弥生 1F
TEL:03-3591-6214

トリプルカレー状態の極ウマチャーハン|『台湾料理 生駒』(錦糸町)

「排骨カレーチャーハン」スープ付き990円
「排骨カレーチャーハン」スープ付き990円

 JR錦糸町駅から徒歩12~13分ほど、京葉道路沿いにある台湾料理店『生駒』。同店の人気メニュー「排骨カレーチャーハン」は、当時頑張ってくれていたアルバイトの人に店主さんが作ってあげたのが最初の元まかない飯です。そこからコツコツと改良を重ね、現在の「排骨カレーチャーハン」が完成したそうです。

 カレースパイスで炒めた黄色いチャーハンの上には、カレーのあん、さらにチャーハンを覆い隠すようにカレー粉入りのタレに漬け込んで下味をつけた大きなパーコー(豚の唐揚げ)が乗っています。つまり、トリプルカレー状態の一品です。カレーあんにはジャガイモやニンジン、といったゴロゴロとした具はなく、ルーでありあんの様な仕上がりです。パーコーのソースとしても、チャーハンのあんかけとしてもなじみが良く、遠くからお客さんがこれを目当てにやってくる、という絶品の一皿です。

●DATA

店名:台湾料理 生駒

住:東京都墨田区緑4-30-9
TEL:03-3633-4089