高級ボージョレ「オマージュ・ア・アンリ」は他のボージョレと何が違うのか?

ロゼの新酒のほか、スタンダード銘柄も押さえておくべし

 2017年の「トロフィー・リヨン」でいち早く金賞受賞の一報が届いた銘柄もある。それが澄み切った明るいピンク色の1本「ボージョレ・ヌーヴォ・ロゼ2017」だ。

ロゼをつくるうえで大切な個性となるのが、いかに美しいピンク色を表現するか。今年は、光を通すとうっすらと紫がかった透明感のあるピンクに仕上がった。
ロゼをつくるうえで大切な個性となるのが、いかに美しいピンク色を表現するか。今年は、光を通すとうっすらと紫がかった透明感のあるピンクに仕上がった。

 圧縮法で低温発酵してつくられたこの美しいロゼ、特筆すべきは口に含んだときにパッと広がる、フレッシュで赤い果実のアロマとチェリーのニュアンス。印象は華やかな一方で、後味はすっきりと爽やか。食事にも合わせやすい辛口で、特にお刺身や白身魚などとは相性がよさそうだ。1本2,354円(750ml・税込)と価格も手に取りやすい。気の置けない仲間とのホームパーティや気楽な家飲みでも重宝しそうだ。

 さて、新作だけでなく定番銘柄も押さえておきたい。アンリ・フェッシ社が毎年発表するボージョレ・ヌーヴォのスタンダードと言えるのが、「ボージョレ・ヌーヴォ2017」。2015年・2016年と2年にわたり、フランス最大のボージョレ・ヌーヴォのコンクール「トロフィー・リヨン」で金賞を受賞した実績のある銘柄だ。

心地よい丸味のあるボディに、なめらかな口当たり。よく熟したブドウの美しいヴァイオレットと、非常にバランスの取れたボージョレだ。
心地よい丸味のあるボディに、なめらかな口当たり。よく熟したブドウの美しいヴァイオレットと、非常にバランスの取れたボージョレだ。

 今年の出来映えは、生き生きとしたストロベリーのアロマが立ちのぼる、紫色を帯びた明るいルビーレッドのワイン。しなやかで優しい口当たりが楽しめるライトボディで、ラズベリーやカシスなど黒ベリー系の豊かな果実味がある。特に最後に香るカシスの余韻は秀逸。柔らかく溶けたタンニンも味わい深い。1本2,354円(750ml・税込)。飲み切りやすいハーフサイズ375mlもあるため、オフの日にひとりでゆっくりとボトルを傾ける、というのも乙だ。

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 日本限定発売の高級ボージョレ「オマージュ・ア・アンリ・ヴィラージュ・ボージョレ・ヌーヴォ」を始めとするアンリ・フェッシ社のボージョレ。今年の解禁日はスペシャルな新酒で、違いを思うぞんぶん味わってみてほしい。

オマージュ・ア・アンリ・ヴィラージュ・ボージョレ・ヌーヴォ

(撮影◎貝塚 隆 取材・文◎木内アキ)

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