2週連続!「からあげフェスティバル」でわかった全国からあげの実力店5軒

シャリッシャリの衣が旨い!
「あげ処ぶんごや」(大分)

 まず注目したのが「あげ処ぶんごや」。筆者の出身地でもあるからあげの聖地・中津のお店で、からあげグランプリ入賞の常連店です。いただいたのは〈骨なしMIXももむね〉。衣がとにかく美味しい。やや厚めながらもシャリシャリ感抜群。噛むと肉汁がじんわりと出てきます。むね肉のからあげも、特有のパサつき感がなくジューシー。

パリパリ食感が癖になる
「からあげ まんぷく亭」(和歌山)

 つづいて和歌山の名店「からあげ まんぷく亭」の〈とり皮せんべい〉を。とり皮は食感が苦手という人もいますが、これはその心配はご無用。パリッパリに揚がっており、むしろさわやかな食感。噛むと脂が舌の上にじわっと広がり、くせになりそうな味わいでした。これまでいろんなとり皮のからあげを食べてきましたが、その中でも屈指のとり皮でした。酒肴にもぴったりの逸品です。

甘辛の手羽先は安定の旨さ
「名古屋 鳥開」(愛知)

 名店ぞろいの愛知からは4店。その中でも「名古屋 鳥開」は手羽先からあげの名店として知られています。甘辛いタレがかかっていますが、これが肉に絡んで美味しさを倍加させている印象。肉がふっくらしていて歯ごたえもよく、ほかの部位にはないうま味を楽しめます。

仙台味噌の風味が香る
「ヘルシーキッチンここみ亭」(宮城)

 宮城からは「ヘルシーキッチンここみ亭」。こちらはからあげグランプリで最高金賞受賞歴のある実力店です。味付けには名物の仙台味噌を使っているのがポイント。醤油からあげよりも辛さは強いですが、そのぶん味わいは濃厚で深い。噛むほどに味噌の風味がじわじわと広がっていきます。衣が極端に薄いのは、揚げる前にしっかりと余分な粉を振るい落としているのでしょう。

鶏ガラスープと瀬戸田レモンの爽やか系
「とり将」(広島)

 そして広島の「とり将」では、味付けに鶏ガラスープと名産・瀬戸田レモンの果汁と皮を使用した〈瀬戸田レモンガラ塩唐揚げもも・500円〉をいただきました。あっさり塩味ながら鶏ガラのうま味がしっかりと効いています。それに塩とレモンの相性のよいこと……。これはビールにぴったりのからあげです。

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 会場にはテーブルや椅子、テントも用意され、多くの来場者が好みのからあげを堪能していました。全国の名店の味を一カ所で味わえるまたとない機会。次回「からあげフェスティバル Part2」は今週末の土日に千葉県・富津で行われますので、ぜひこの機会に楽しんできてはいかがでしょうか。

●DATA

「からあげフェスティバル in 千葉」

開催:11月18日(土)、11月19日(日)
場所:イオンモール富津
http://karafes.com/

●著者プロフィール

松本壮平

ライター・編集者。一般社団法人日本唐揚協会認定カラアゲニスト。生まれも育ちも「からあげの聖地」である大分県中津市。美味しいからあげを求めて東奔西走する「から活=からあげ探索活動」に明け暮れている。