週末、早起きして出かけたい! 蓮の名所でいただく最高に気持ちいい朝食

花より団子で満たされたら、ちょっと蓮の話。

 蓮の花は三溪園の創設者・原三溪氏がとりわけ好んだ花。明け方からゆっくりと花びらが開き始め、7時ごろに一番の見ごろを迎え、おおよそ9時ごろから再び閉じる。泥水の中から清らかで美しい花を咲かせるところから、俗世間から現れた優れた人材にもたとえられる高貴な花。花の見ごろが終わっても枯れた葉や花托さえ鑑賞の対象で、それを見どころとして楽しむ通もいるという。

 桜もそうだが、蓮も思わず撮影したくなるフォトジェニックな花で、蓮池のまわりには撮影に興じる人だかりができるほどだ。見るからに高価そうなカメラをお持ちのご年配に混じって、筆者もスマホで負けじとカシャカシャ。

 毎年恒例の「早朝観蓮会」も、今年で第43回。通常9時開園のところ、観蓮会開催日に限ってもれなく6時開園。はやっっ! 早朝開園日は会期中の土・日・祝のみ。ちなみに「早朝観蓮会」は7月中旬からすでに開催中で、今年の早朝開園日は残すところあと2回のみ(8月5日・6日)。

 暑さが徐々に厳しくなるこの時期、早朝の清々しい空気のなか、古建築と自然が調和した日本庭園を訪れ、蓮池一面の紅色の花を愛で、吉例の朝食をいただく週末、いとをかし。

●INFO

イベント:早朝観蓮会

日時:7月15日(土)~8月6日(日)の土・日・祝
   6:00~8:30
場所:三溪園(横浜市中区本牧三之谷58-1)
入園料:大人(高校生生以上)700円
TEL:045-621-0634
http://www.sankeien.or.jp