110年ぶり日本ラーメンのルーツ『浅草 來々軒』 の味が横浜『ラー博』に復活!

110年の歳月を経て復刻した「らうめん」とは?

「らうめん」930円、「らうめん(青竹打ち)」1100円 ※青竹打ちは1日100食限定
「らうめん」930円、「らうめん(青竹打ち)」1100円 ※青竹打ちは1日100食限定

 今回再現された『來々軒』のメニューは、看板メニューであった「らうめん」の他に「ワンタンメン」、「シウマイ」の2品を加えた全3品。すべて10月14日より、『新東京ラーメン博物館』にて提供がスタートします。

「らうめん」は提供当時の史実や裏付けのある証言をもとに、現在入手することができる最も近い素材と再現可能な製法を採用。スープには国産の豚ガラ、野菜類、煮干し、名古屋種の親鶏を用い、チャーシューにはバークシャー種を掛け合わせた国産豚、メンマの名付け親である老舗メーカー・丸松物産の乾燥メンマ(戻すのに手間がかかるため現在ではほとんど使用されていない)と、手間と時間をかけて再現しています。

 要となる麺は、系統図と遺伝子情報から調査して、当時使われていた小麦「赤坊主」の後継品種である群馬県産の「さとのそら」を使用。さらに「かん水」には炭酸ナトリウム100%のかん水、麺打ちも創業当時に行われていた「青竹打ち」と、昭和10年以降に採用されていた機械製麺の2種類を採用。青竹打ちの麺は、毎日限定100食で提供されます。

 ラーメン丼も当時に製造されていたものを復刻。日本国内の有名ラーメン店や世界のトップシェフから製造依頼が殺到している有田焼の窯元『李荘窯』の寺内信二氏に依頼し、当時の丼が持っていた雰囲気そのままに110年の歳月を経て見事に再現されています。

戦前の味を完全再現したサイドメニューも必食!

左「シウマイ」1個150円、右「ワンタンメン」1130円
左「シウマイ」1個150円、右「ワンタンメン」1130円

「シウマイ」と「ワンタンメン」は戦前の『來々軒』で出されていた人気メニューで、こちらも提供当時とほぼ同じ姿で再現。

「シウマイ」は餃子に押される前まではサイドメニューの定番。当時と同じく、1個60gの大きめサイズで提供されます。その美味しさは「シウマイといえば横浜の『博雅』、浅草の『来々軒』」と謳われたほどで、抜群の知名度と人気を誇っていた逸品です。

「ワンタンメン」は、大正時代までのラーメン屋が「ワンタン屋」と呼ばれるほどの人気を獲得していたメニュー。「らうめん」の美味しいスープ&麺、そしてワンタン皮のつるんとした喉ごしを楽しめる絶品の一杯をご堪能あれ。

 現在のラーメンブームの源流ともいえる『來々軒』の復刻メニュー。多くの関係者の尽力によって再現されたその味は、美味しさだけでなくラーメンが辿ってきた歴史の深さまでも感じられそうです。

 なお、『新横浜ラーメン博物館』では『來々軒』のオープンに伴い、1階展示ギャラリーにて「浅草 來々軒 特設展示」を開催。『來々軒』のヒストリーと繁盛ぶりなどをまとめた貴重な資料と映像、また今回の復活プロジェクトをストーリー仕立てにしたコーナーなど、ラーメン好きならずとも見入ってしまうこと必至の充実した内容となっています。こちらもぜひチェックしてみてください。

●SHOP INFO

店名:新横浜ラーメン博物館『浅草 來々軒』

住:神奈川県横浜市港北区新横浜2-14-21
営:11:0021:00(L.O. 20:30)
https://www.raumen.co.jp/
※別途入館料(大人:380円、小・中・高校生・シニア(60歳以上):100円)
※価格は全て税込