「日本ワイン祭り」で新潟ワインを片っ端から飲んでわかった最旬ワインはコレ!

シャトー・メルシャンでワイナリー限定のロゼを試飲

 筆者が日本ワインのおいしさを知るきっかけになったのが、「シャトー・メルシャン」のワインです。5年ほど前、山梨のワイナリーに何軒か足を運んでみたのですがあまりピンと来ていないなか、最後にシャトー・メルシャンのワインを飲んで「日本ワインっておいしい!」と思ったんです。

ワンコインでワイナリーツアーに参加したときに撮影した1枚。このとき初めてワインのテイスティングを習った
ワンコインでワイナリーツアーに参加したときに撮影した1枚。このとき初めてワインのテイスティングを習った

 そんな思い入れの深いシャトー・メルシャンですが、今回のイベントでは桔梗ヶ原ワイナリーでしか買えない「桔梗ヶ原メルロー ロゼ」と、日本ワインコンクール2018などで金賞を受賞した「穂坂マスカットベーリーA」を試飲してみました。

「桔梗ヶ原メルロー ロゼ」は香りのバランスがいい辛口のロゼワイン。まさに和食に合うワインの王道だ
「桔梗ヶ原メルロー ロゼ」は香りのバランスがいい辛口のロゼワイン。まさに和食に合うワインの王道だ
「穂坂マスカットベーリーA」は、ぶどうの果実味と力強い酸のバランスが絶妙。キャンディのような甘い香りがする
「穂坂マスカットベーリーA」は、ぶどうの果実味と力強い酸のバランスが絶妙。キャンディのような甘い香りがする

 シャトー・メルシャンのワインは、全体的に和食との相性がいいと思います。だしや醤油に合わせやすいワインというのは、日々の食事にも合わせやすいので、まさに日本人にぴったりです。

新潟ワインコースト最初のワイナリー「カーブドッチ・ワイナリー」

 新潟には海と砂に囲まれた「新潟ワインコースト」というエリアがあります。新潟市街地の南西部、車で30分ほどの日本海に広がる海岸地帯をこう呼んでおり、5軒のワイナリーが集まっているそうです。

 そのなかでも最初にワイナリーを創設したのが、「カーブドッチ・ワイナリー」。このワイナリーが1992年に創設されたのをきっかけに、新潟にワイナリーが続々と登場したそうです。

今回のイベントで出品されたワインの一部。個性的なエチケットが目を引く
今回のイベントで出品されたワインの一部。個性的なエチケットが目を引く

 筆者が今回試飲したのは、ワイナリーの方がおすすめしてくれた「2018ペティアン キャンベル」。「ペティアン」とは、発酵途中で瓶詰めを行い、発酵で生じた炭酸ガスを含んだ“にごり発泡ワイン”のこと。山形県産のキャンベルというぶどうを使用しています。

少し濁ったような鮮やかな赤色をしている
少し濁ったような鮮やかな赤色をしている

 イチゴのような甘い香りとフレッシュな風味が特徴。ぶどうの果実味がしっかり感じられ、食前に飲むワインとして良さそうです。ワイナリーの方曰く「ほかの国で飲めるようなワインでなく、日本ならではのワインを作りたい」との想いで醸造されているのだとか。こういった考え方が味やエチケットに出ているのでしょうね。