毎日の朝食を“もち麦ごはん”にするだけで、太りにくい体になれる理由

毎日の朝食を“もち麦ごはん”にするだけで、太りにくい体になれる理由
食楽web

「もち麦」といえば、水溶性の食物繊維をたっぷり含むだけでなく、血糖値の上昇と糖の吸収を抑えると言われ、ダイエットの味方、また健康な腸活の救世主として人気急上昇中の食品です。もっちりとプチプチした食感と豊かな香りがあり、その味の面からの愛好者も増加中なんです。

 そんなもち麦ですが、朝食で食べることでより太りにくい体が作れる、というメリットもあることをご存知でしょうか? そもそも太る理由は、血糖値が急上昇することで、糖質を脂肪に変えるインスリンが分泌されてしまうことが原因。なので、いかに血糖値を急激に上げないようにするかが、太らないためのカギ、ということができます。

 そして昨今、注目されているのが「セカンドミール効果」。これは「その日、最初にとった食事が、2回目の食事後の血糖値にも影響を及ぼす」という効果を指します。この法則を応用したのが、「セカンドミール・ダイエット」です。これは、1回目の食事で食物繊維が豊富な低GI値の食品を摂ることで、2回目の食事の後の血糖値上昇を抑える、という方法。そして実はこのセカンドミール・ダイエットに、もち麦は最適なんです。

 例えば、1回目の食事(朝食)にもち麦を摂ると、食物繊維が腸内細菌によって発酵し、糖代謝や満腹感に関連する消化管ホルモンの分泌量を増加させます。すると、その次に摂る2回目の食事(昼食)後の血糖値上昇も抑えてくれるわけです。

おしい大麦研究所(食後血糖値を抑える賢い食べ方「セカンドミール効果」)
おしい大麦研究所(食後血糖値を抑える賢い食べ方「セカンドミール効果」)

 こちらのグラフは、朝食(第1食)に「白米」「大麦を50%混ぜた麦ごはん」を食べてもらい、昼食(第2食)はどちらも同じ栄養調整食品を食べた人たちの血糖値を表したもの。白米だけを摂取した朝食後の血糖値と、朝・昼ともに大麦を混ぜて食べた場合の昼食後の血糖値を比べると、後者のほうが圧倒的に低いことがわかります。