春爛漫! 4月に行っておきたい東京のこだわり日本酒イベント5選

SAKE Spring 品川 2018(4月12日~15日)

過去開催時の様子(以下同)
過去開催時の様子(以下同)

 京都最大級の日本酒イベント「SAKE Spring」(通称サケスプ)が東京で初開催! サケスプといえば「お酒の可能性を広げ、新しい歴史をつくる」をコンセプトに掲げ、京都で約1万人を動員する人気イベント。全国の銘酒はもちろん、京都の老舗料亭のお弁当や人気料理店のおつまみが味わえるのもサケスプの魅力です。

 気になるお酒のラインナップは全国約40蔵、100銘柄。日本酒のほかに、梅酒、ゆず酒などの果実酒、焼酎、クラフトビールも揃います。酒蔵ブースは毎日入れ替わるので、毎日足を運んでも楽しめます。会場となる品川インターシティS&R棟前広場は品川駅直結。駅近イベントというのもうれしい限りです。

 また、京都の舞妓さんによる花街のおもてなし体験、京の文化人のトークライブ、京都観光の達人による観光講座などの企画も満載。お酒と京の食を通して日本の文化が味わえる魅力的な4日間は、かの広告コピーの気分で「そうだ、品川行こう」を合言葉に盛り上がりそうな予感です。

●DATA

SAKE Spring 品川 2018

日時:4月12日(木)・13日(金)16:00~21:00
      14日(土)・15日(日)11:00~17:00
会場:品川インターシティ S&R棟前広場

・・・・・・・

第6回 日本橋エリア 日本酒利き歩き 2018(4月14日)

過去開催時の様子。撮影:ただ(以下同)
過去開催時の様子。撮影:ただ(以下同)

 今年で6回目を数える「日本橋エリア 日本酒利き歩き」。日本橋エリアの飲食店などを巡りながら利き酒が楽しめるイベントも回を重ねるごとに盛り上がりをみせ、今年はJR馬喰町駅から東京メトロ・都営地下鉄日本橋駅までエリアを拡大して開催されます。

 主催するのは東京・中央区の酒販店・飲食店などで構成されている「日本橋日本酒プロジェクト」。イベント窓口の新川屋佐々木酒店・佐々木邦秀さんに初めてイベントに参加する方に向けての楽しみ方を伺いました。

「日本橋エリアの飲食店など55店舗をめぐりながら、全国57蔵の日本酒が味わえる利き酒イベントです。まずは受付で参加証代わりのお猪口やマップをお渡しします(前売券・当日券で受付時間が異なります)」

「参加飲食店には日本酒ブースがあり、蔵元さんが参加している場合もあれば、蔵元不在のお店もありますが、基本的には飲み放題です。また、イベントのために用意されたフードメニュー(一品300円~1,000円程度)の提供もあり、この特別メニューを楽しみにしている参加者もいらっしゃいます。

 さらに「こんなところに?」という意外な場所に振舞酒コーナーを設けていますので、見つけたらこちらの日本酒もお猪口でご自由に召し上がってください。関連ショップ&イベントも盛りだくさんですのでそちらも併せて、広くて深くて楽しい日本橋を散策しながら過ごしてもらえると嬉しいですね」

 日本酒と日本橋を愛する酒蔵と店舗、そしてスタッフの熱い思いが集結してスタートしたエリアあげてのイベント。日本橋の飲食店って敷居が高そうだし、日本酒もあんまり詳しくないしと思っている方やまち歩きが好きな方にもオススメです。今週末は日本橋で日本酒を!

●DATA

第6回 日本橋エリア 日本酒利き歩き 2018

日時:4月14日(土)14:00~18:00
会場:日本橋日本酒プロジェクト加盟約120店(日本橋人形町、日本橋室町、日本橋大伝馬町、日本橋堀留町界隈の参加受付店舗)

・・・・・・・

CRAFT SAKE WEEK at ROPPONGI HILLS 2018(4月20日~30日)

過去開催時の様子(以下同)
過去開催時の様子(以下同)

 日本全国300蔵以上の酒蔵へ足を運んできた元サッカー日本代表・中田英寿氏率いる“JAPAN CRAFT SAKE COMPANY”がプロデュースする「CRAFT SAKE WEEK」。2016年、初開催の会場となった東京・六本木だけでなく、その後、福岡、仙台などでも実施し、注目度、話題性ともに高い人気の日本酒イベントです。

 六本木での開催は今年で3回目。weekと銘打っている通り、週末に偏りがちなイベントが多いなか、平日を含め会期が長いのも特徴です。今回は全国47都道府県から過去最多の110蔵が集まりますが、1日10蔵に限定し、各日にテーマを設定して酒蔵が出店するので日替わり感覚で楽しめるのも魅力。

 さらに、日本酒に合わせる料理が秀逸。和食に限らず、フレンチ、イタリアン、中華、うなぎなど、さまざまなジャンルの料理と日本酒を組み合わせる提案も新鮮です。なかには予約困難な人気レストランも出店し、イベント特別メニューを提供。お酒と食のマッチングでさらなる日本酒の奥深さを再発見できそうです。

 また、”最高の日本酒を最高の場所で”とのメッセージが込められたこだわりの会場演出も「CRAFT SAKE WEEK」ならでは。会場には約500本の竹の回廊が出現します。開催初日の「SPARKLING SAKEの日」に始まって、最終日の「チーム十四代の日」まで、壮大な非日常空間で自分好みの日本酒に出会える濃厚な11日間です。

●DATA

CRAFT SAKE WEEK at ROPPONGI HILLS 2018

日時:4月20日(金)~30日(月・祝)各日 12:00~21:00(20:30 L.O.)
場所:六本木ヒルズ アリーナ

・・・・・・・

熟成古酒ルネッサンス 2018(4月22日)

過去開催時の様子(以下同)
過去開催時の様子(以下同)

 3年以上熟成させた日本酒“熟成古酒”オンリーの少々マニアックな試飲イベント「熟成古酒ルネッサンス 2018」。日本最大級の熟成古酒の祭典であり、一度味わうとハマる人続出とも言われる熟成古酒の魅力について主催の長期熟成酒研究会事務局長・伊藤淳さんにお話を伺いました。

「当研究会では満3年以上蔵元で熟成させた糖類添加酒を除く清酒を熟成古酒の定義としています。熟成古酒は大きく分けると濃熟、中間、淡熟の3つのタイプがあります。それぞれ特徴が異なり、相性のいい料理も微妙に変わってきます。

 中華や焼肉など濃厚な旨みのあるものには濃熟タイプの古酒が合いますし、ほどよい酸味や甘味、苦味のあるものには中間タイプがおすすめです。酢豚やチョコレート、干しぶどうなどと相性がいいですね。淡熟タイプの古酒には生ハムやチーズ、そしてイカの塩辛など、旨み成分が多い食べものが合います。

 料理との相性については個人差もありますが、古酒以外の一般的な日本酒との違いだけでもぜひ体験していただきたいですね。きっと、同じ日本酒でも熟成古酒特有のアロマやテイストに驚くかもしれません」

 会場には熟成古酒に挑む蔵元や酒販店など約30社以上、100銘柄が集結。また、今年成人を迎える方と同い年の“1997年生まれのお酒”や希少な44年熟成酒も登場します。

 さらに嬉しいことに、熟成古酒は熟成することにより、香りも味も優しくまろやかになり、飲んだあとの酔いざめがいいとか。ワインのように寝かせるイメージがない日本酒ですが、歳月を重ねて味わい深いものとして改めて熟成古酒が脚光を浴びているそうです。

 イベントはスタンディングの試飲会(1・2部あり)と、蔵元を囲みながら着席して楽しめる3部の完全入れ替え制。いつもの日本酒にはない新たな日本酒の世界を体験してみてはいかがでしょうか。

●DATA

熟成古酒ルネッサンス 2018

日時:4月22日(日)13:00~20:00(入れ替え制)
   1部/13:30~15:30(試飲会)
   2部/16:00~18:00(試飲会)
   3部/18:30~20:30(蔵元を囲む会・着席・お弁当付)
場所:渋谷フォーラムエイト7階 700ホール
料金:1部・2部(前売券2,000円/当日券2,500円)
   ※当日券の有無についてはお問い合わせください。
   3部(前売券のみ4,000円)

・・・・・・・

ワイングラスでおいしい日本酒アワード2018入賞酒お披露目会(4月27日)

過去開催時の様子(以下同)
過去開催時の様子(以下同)

 今年2月に行われた「ワイングラスでおいしい日本酒アワード2018」。8年目となる今回は263蔵元から過去最高のエントリーがあり、最高金賞46点、金賞236点が選考されました。そして今月末、表彰式も兼ねた入賞酒お披露目会がいよいよ開催されます。

 日本酒イベントの多くはお猪口片手に利き酒を楽しむイメージですが、こちらは当然ワイングラス! 軽食とともに約70蔵・200点を超える入賞酒をワイングラスで楽しむことができます。当日、会場で使用するリーデル大吟醸グラス(2,200円)は参加費に含まれているので、そのままお持ち帰りできます。

 最近はワイングラスで日本酒を提供するお店も珍しくなくなりました。日本酒の繊細な香りや色つきなどが感じとれるのはワイングラスの魅力。馴染みのあるぐい呑やお猪口で味わう日本酒とはまた違った楽しみ方が見つかりそうです。

●DATA

ワイングラスでおいしい日本酒アワード2018入賞酒お披露目会

日時:4月27日(金)18:30~20:30
会場:虎ノ門ヒルズフォーラム ホールB
料金:5,000円