サミットの惣菜が激ウマなのはナゼ!? そのこだわりと旨さの秘密をサミットの担当者に聞いてみた

2018年の発売以来、惣菜売り上げトップ3を誇る「塩にんにくの若鶏もも竜田揚げ」とは?

「塩にんにくの若鶏もも竜田揚」陳列コーナー
「塩にんにくの若鶏もも竜田揚」陳列コーナー

 まず、『サミット』の惣菜に対する思い・こだわりについて聞きました。

「弊社の惣菜は“やさしい味”を基本としています。一部フェア商品や限定品では、ときに味の濃いものもありますが、原則的には多くの方に美味しく食べていただくために“やさしい味”を心がけています。一方、特に揚げ物の分野では、『しっかりとしたおかずになる』『それぞれの専門店の味に負けない』などもラインナップにしています」(サミット・須藤さん)

 こういったこだわりを背景に生まれたのが「塩にんにくの若鶏もも竜田揚」という商品で、「第10回からあげグランプリ」で金賞を取ったものでもあります。

「どのスーパーの惣菜でも『唐揚げ』は人気メニューの一つだと思いますが、大半が『醤油味』のものです。弊社でも『醤油味』の唐揚げも展開していますが、その2倍以上に売れているのがこの『塩にんにくの若鶏もも竜田揚げ』です。2018年から販売を始めましたが、それまでのパック惣菜では『焼とり』が大人気で、売り上げの中心でした。しかし、『塩にんにくの若鶏もも竜田揚げ』を販売してからは、『焼とり』よりも売れる商品になってくれ、今でもパック惣菜の中で年間売上トップ3には必ず入ってくるヒット商品になりました」(サミット・須藤さん)

「肉の旨みを逃さない粉」「カリッとした食感を保つための粉」を2回つけて揚げる!

『サミット』のヒット惣菜「塩にんにくの若鶏もも竜田揚」100gあたり198円(本体価格)
『サミット』のヒット惣菜「塩にんにくの若鶏もも竜田揚」100gあたり198円(本体価格)

 しかし、「塩にんにく」という味付け、他ではあまり見ないものです。どのようなコンセプトのもとに開発をされたのでしょうか?

「前述の弊社の惣菜のコンセプト通り『専門店の味に負けない』よう開発したものです。通常の塩よりもマイルドな口当たりのヒマラヤピンク岩塩を使い、にんにくのガツンとくる風味を味に落とし込んでいます。また、他のスーパーはもちろん唐揚げ専門店であっても、唐揚げを揚げる際、ある程度の量を一気にバサバサっと衣をつけ、油に入れることが多いと思いますが、この『塩にんにくの若鶏もも竜田揚』は1つ1つ丁寧に手で丸めて揚げています。

 平べったい状態で揚げると、お肉に油があたりすぎてしまい、ジューシーさがなくなってしまいます。このため1つ1つ丁寧に手で丸めた後、『お肉の旨みを逃さないよう、お肉をコーティングする粉』『カリッとした食感を保つための粉』と、2回に分けて粉をつけて揚げています」(サミット・須藤さん)

 これだけの手間隙をかけて揚げられているという「塩にんにくの若鶏もも竜田揚」、さっそくいただくことにしました。

「塩にんにくの若鶏もも竜田揚」の断面図
「塩にんにくの若鶏もも竜田揚」の断面図

 購入後、賞味期限内であれば、数時間が経過してもサクサクとした食感は残ったままのものですが、一方の肉の旨み・弾力もまたキープしたままであり、にんにくのパンチある味付けと合わせて、旨いの一言。

 また、須藤さんの話の通り「やさしい味」でもあるため、少々塩っけが足りない人は醤油やソースをかけても相性が良く、ご飯のおかずとして十分なものになります。須藤さんによれば、『サミット』では醤油味の唐揚げは何度も味のリニューアルをし、この「塩にんにくの若鶏もも竜田揚」の売り上げを追い越そうとしているそうですが、それでもなお超えることができないのだそうです。

「塩にんにくの若鶏もも竜田揚げ」人気に追いつく勢いの「九州産真あじフライ」

「九州産真あじフライ」198円(本体価格)
「九州産真あじフライ」198円(本体価格)

 ところで、前述の惣菜トップ3のうち、近年特に売り上げが伸びているのが「九州産真あじフライ」とのこと。1枚198円と、揚げ物専門店よりも若干高めの価格ですが、この点にも『サミット』のこだわりがあるそうです。

大きめのあじを使うことで、あじ本来の「身の食感」を味わえるように!
大きめのあじを使うことで、あじ本来の「身の食感」を味わえるように!

「もともと『サミット』では『あじフライ』が看板惣菜でした。しかし、2~3年前にあじが不漁となり、1年以上販売できない状態になりました。それを復活させたのが『九州産真あじフライ』になりますが、1枚あたり120~140gの大きめのあじを使うことで、ふっくらとした身の食感を楽しんでいただけるよう工夫しました。結果的に以前よりも売れ行きが伸び、今や『塩にんにくの若鶏もも竜田揚』と人気を二分する状態になっています」(サミット・須藤さん)

厳しい状況下で商品化された惣菜の中でも売り上げ上位の「塩にんにくの若鶏もも竜田揚」

『サミットストア 西永福店』の厨房の様子
『サミットストア 西永福店』の厨房の様子

 今回取材に行った『サミットストア 西永福店』では、惣菜厨房が「見える」構造となっており、衛生的に唐揚げや、ほかの惣菜が作られる様子を目視できるのも安心できるところです。

「『専門店を超える』を目標としており、たとえば『焼とり』などにしても、1本1本丁寧にタレに漬けた後、焼いています。ここまでやっているスーパーは私の知る限り『サミット』のほかにありません。『サミット』の惣菜はいずれもかなりこだわって作っており、こういった自信から厨房の様子もオープンにしています。

『サミット』の惣菜や弁当は、総菜部、十数人で意見を出し合い店頭に並んでいます。このことから本当に美味しい惣菜・弁当しかないと言い換えることもできると思います。余談ですが、今年の『お弁当・お惣菜大賞2022』でも複数の『サミット』の商品が入選しました。こういった評価をいただいたことは本当にありがたいことです。

 厳しい基準下にある惣菜・弁当類の中でも売り上げが上位に入っている『塩にんにくの若鶏もも竜田揚』は絶対的な自信作です。まだ食べたことがない方は是非一度食べていただければ幸いです」(サミット・須藤さん)

今年の「お弁当・お惣菜大賞2022」に入選したサミットのお弁当群
今年の「お弁当・お惣菜大賞2022」に入選したサミットのお弁当群

「塩にんにくの若鶏もも竜田揚」の旨さの裏にある秘密をいくつも聞くことができました。『サミット』の惣菜は、今回紹介したもの以外にも旨いものばかりです。是非一度サミット店頭にて、好みの惣菜をゲットしてみてください。専門店に負けず劣らずの味に出会えると思いますよ!

(撮影・文◎松田義人)

●DATA

サミット株式会社外観

サミット株式会社

https://www.summitstore.co.jp/