ネットでは無名も味は日本一!? 山形のスーパー『ヤマザワ』の「ちぢれ太麺」が絶品すぎるワケ

茹で方は、通常の生中華麺と同様。しかし、ラーメン全体の味を押し上げてくれるクオリティ!

開封し麺を手にとってみると、豊かな小麦の香りが!
開封し麺を手にとってみると、豊かな小麦の香りが!

 果たして届いた『ヤマザワ』の「ちぢれ太麺」。裏面の記載の通り、約120g×3玉がセットになっています。庶民向けのスーパーの麺であるはずなのにスープは付属されておらず、あくまでも麺のみ。この辺からもまた『ヤマザワ』およびサンコー食品の麺に対する強い自信を感じます。

『ヤマザワ』の「ちぢれ太麺」の裏面
『ヤマザワ』の「ちぢれ太麺」の裏面

 茹で方は、市販されている生中華麺と同様で沸騰したお湯に4分程度茹でるだけ。別途用意したスープと合わせていただくという寸法です。

『ヤマザワ』の「ちぢれ太麺」を茹でお湯を切り、ラーメン丼に移す様子
『ヤマザワ』の「ちぢれ太麺」を茹でお湯を切り、ラーメン丼に移す様子

 今回、筆者は『ヤマザワ』の「ちぢれ太麺」が到着する日に先立って、自前の獣+魚介出汁、カエシ、具材を自家製で準備。言わば町中華の魚介強め版のスープなのですが、ガッツリギトギトではないものの「ちぢれ太麺」のおかげで、かなり美味しいラーメンになりました。お湯で溶かすタイプの市販のラーメンスープでも同様に美味しくいただけるはずです。

オリジナルのスープ類、具材に合わせた「ちぢれ太麺」。喉越しが良く、スープの絡みも最高です
オリジナルのスープ類、具材に合わせた「ちぢれ太麺」。喉越しが良く、スープの絡みも最高です

水でシメても硬直しすぎない柔軟性をキープ!

油そばに使った「ちぢれ太麺」
油そばに使った「ちぢれ太麺」

「ちぢれ太麺」の喉越しの良さとスープの絡み具合は、ラーメンだけでなく、油そばやつけ麺などでも、その効果を十二分に発揮します。油そばでいただいても、タレ・香味油をしっかり麺が持ち上げてくれます。

つけ麺に使った「ちぢれ太麺」
つけ麺に使った「ちぢれ太麺」

 つけ麺の場合、麺を水でシメていただくことが多いですが、水でシメても硬直しすぎず柔軟なボディをキープしてくれるのも「ちぢれ太麺」の特徴。むしろ水でシメたほうが、「ちぢれ太麺」のインパクトと風合いが強くなるようにも筆者は思っています。

知名度はあまりないものの、山形県の「スーパーマーケット麺」の中では最も売れる麺だった!

日本一(?)の『ヤマザワ』の「ちぢれ太麺」、是非ゲットしてみてください!
日本一(?)の『ヤマザワ』の「ちぢれ太麺」、是非ゲットしてみてください!

 ここまでの通り、かなりのクオリティであり、他でもあまり似た麺を見かけることがない『ヤマザワ』の「ちぢれ太麺」なのですが、最後に製造元のサンコー食品の新工場PC研究開発室の庄子泰央さんに話を聞きました。

「『ラーメン消費量全国1位』として取り上げられる山形県ですが、一方で10万人あたりのラーメン店舗数でも全国1位となっており、県内には全国にその名を知られる名店も多く、他県に比べ消費者の舌も肥えているように思います。

 そんな中で、『ヤマザワ』の100%子会社であるサンコー食品では、『安くて美味しい麺』を作ることをモットーとし、ラーメン10品、うどん5品、そば1品、焼きそば3品をラインナップしています。これらのうち『ちぢれ太麺』は、スープなし生中華麺の中では一番人気の商品です」(庄子さん)

 ヤマザワ自体が山形県でトップを誇るスーパーマーケットということを含めれば、「ちぢれ太麺」は「山形県で最も多く食べられているスーパーの生中華麺」と言い換えることができましょう。その味の秘密についても聞いてみました。

「『ちぢれ太麺』は切刃の番手が『14』というタイプで、麺幅を2.14mmとし、ちぢれを加えた麺になります。このちぢれ効果により、麺が伸びにくくなる上、スープに絡みやすくなる特徴があります。オススメは味噌系の濃厚なスープですが、それ以外のスープでも美味しくいただけると思います。

 サンコー食品および『ヤマザワ』では『ちぢれ太麺』だけでなく、全ての商品において『地産地消』を念頭に、地元ならではの食材や調味料を使った商品開発などを行い食を通して皆さまの『健康元気』に役立つことができるよう、今後も取り組んで参ります」(庄子さん)

 冒頭でも触れた通り、残念なことに『ヤマザワ』ではオンラインによる通信販売などを行っていません。山形・宮城を訪問する機会があれば、ぜひ『ヤマザワ』各店で購入してみてください。本当に美味しい麺ですので是非ゲットし、試してもらいたい。きっと病みつきになるはずですよ!

(撮影・文◎松田義人)

●DATA

ヤマザワ

https://yamazawa.co.jp/