累計1000万食突破! 低糖質&低塩分の宅配弁当「nosh」の味やコスパを徹底検証した

電子レンジで温めるだけの手軽さがいい

筆者のもとに届いたのはこの5つ。現在はパッケージが変更されているが、いずれも紙素材の容器なのでゴミの分別も不要だ
筆者のもとに届いたのはこの5つ。現在はパッケージが変更されているが、いずれも紙素材の容器なのでゴミの分別も不要だ

 ナッシュの宅配弁当は、冷凍状態で届きます。届いたお弁当は電子レンジで好きなときに温めて食べられるので、食事の準備にかかる時間がとにかく短いのが魅力です。

 ただし、ある程度まとまった数を注文するとなると、冷凍庫を空けておく必要があるので要注意。筆者は冷凍庫に食材をストックしがちなので、5個収めるのもかなりギリギリでした。10個を片付けるとなると、ファミリーサイズの冷蔵庫でもかなり整理した状態でないと片付けにくいでしょう。

低糖質・低塩分はダイエット中にぴったり

各お弁当に糖質、塩分、カロリーが表記されているので、ほかに食べたものとのバランスを見ながらその日食べるお弁当を選ぶといい
各お弁当に糖質、塩分、カロリーが表記されているので、ほかに食べたものとのバランスを見ながらその日食べるお弁当を選ぶといい

 ナッシュでは、「糖質30g以下、塩分2.5g以下」という基準を設け、全メニューを自社のシェフと管理栄養士が開発して工場で調理しています。出来合いのお弁当ではここまでしっかり栄養管理がほどこされたものが少ないので、ダイエット中の人などにはかなりありがたい存在でしょう。

ホームページや専用アプリを見ると、メニュー数がかなり多いことがわかる。低糖質のロールケーキやドーナツなどのデザートがあるのもうれしい
ホームページや専用アプリを見ると、メニュー数がかなり多いことがわかる。低糖質のロールケーキやドーナツなどのデザートがあるのもうれしい

 中身はメイン1品、副菜3品といった構成。メインは肉料理と魚料理がまんべんなく揃っており、和・洋・中で60種類以上のお弁当があるそうです。ただし、いつでも60種類が注文できるわけではなく、40種類前後ずつ登場しています。そのなかで毎週2品は入れ替えているそうなので、長く利用しても飽きない仕組みです。

糖質制限食と思えないクオリティのお弁当に出会える

「旨だれペッパーチキン」は糖質12.8g、塩分2.3g、576キロカロリー。味付けが濃いぶん、カロリーは少し高め
「旨だれペッパーチキン」は糖質12.8g、塩分2.3g、576キロカロリー。味付けが濃いぶん、カロリーは少し高め

 今回、筆者が食べたお弁当のなかで、糖質制限食とは思えないほどおいしかったのが、「旨だれペッパーチキン」です。糖質や塩分を控えている感じがほぼしない濃いめの味付けで、かなり満足できるボリュームでした。

「豚の生姜焼き」は脂身が少ない部位を使用しているので少し固く感じたが、糖質制限中なら致し方ない
「豚の生姜焼き」は脂身が少ない部位を使用しているので少し固く感じたが、糖質制限中なら致し方ない

 また、「きのことチーズのトマトハンバーグ」や「豚の生姜焼き」といった肉料理は、「身体にいい料理=味が薄い」というイメージとは異なり、普段食べている料理とほぼ変わらない印象です。これならダイエットのストレスはほぼ感じずに済みそうです。

一方、味が薄くてがっかりしたメニューもある

塩分量に制限があるので仕方ないが、普段食べている料理の味の濃さで好みが左右されそうだ
塩分量に制限があるので仕方ないが、普段食べている料理の味の濃さで好みが左右されそうだ

 しかし、すべてのお弁当に満足したわけではないのが本音。筆者は「白身魚の野菜あんかけ」と「肉豆腐」が残念ながら好みではありませんでした。とくに、肉豆腐は冷凍できるとことに驚いたので恐る恐る食べたところ、食感は問題ないものの、どうも味が薄すぎるように感じたのです。白身魚のメニューも同じで、こちらも薄味でした。

 また、レンジアップ商品なので、どうしても柔らかい食感のおかずが多い印象も受けました。とはいえ、今回食べた料理のラインナップがたまたまそうだった可能性もあるので、いろんなメニューに挑戦するうちに、自分の好みのお弁当がわかってくるでしょう。

おトク感を得るには長期的に使うしかない

最初はお試して6食注文して様子を見て、気に入ったら10食単位で注文するのがいいだろう
最初はお試して6食注文して様子を見て、気に入ったら10食単位で注文するのがいいだろう

 ナッシュで注文するには最初にプランを選ばなければなりません。一度に届く数は6/8/10食から選べ、配達頻度は1/2/3週間に1回という3つの選択肢があります。もし食べ切れていない場合や、少し注文をやめたい場合は、スキップや停止もできます。

 料金を見ると、届けてもらう数が多いほど1食あたりの料金は安くなり、最安価格は10食注文した際の599円となっています。6食注文の場合は698円なので、100円近くの差があるのです。

 さらにナッシュを利用すると「nosh club」に加入することになり、累計の購入数が170食を超えると、10食プランの場合1食あたりが499円というお得な価格で買えます。一度にたくさん、長く使えば安いことは確かです。

累計購入数は10食単位で割引が適用される。定期購入を一定期間中断してもステータスは保持されるが、1年間申し込みがないと会員資格はなくなる
累計購入数は10食単位で割引が適用される。定期購入を一定期間中断してもステータスは保持されるが、1年間申し込みがないと会員資格はなくなる

 6食注文する最初の段階で698円なのは、「ごはんが入っていない」ことを考えると割高感が否めません。しかし、栄養面を重視するのであれば、コンビニよりも健康的ですし、コンビニで栄養を気にしていろいろな商品を買うことを考えれば、むしろ安く済むくらいです。

 毎食をナッシュにするのは経済的に負担が大きすぎるにしても、昼食のみ、夕食のみ、またはご飯作りが面倒なときだけ利用するのもひとつの手。筆者は気分転換で料理を作りたいこともあるので、在宅日のランチ用にするのがちょうど良さそうだと思いました。

 ひとり暮らしの人はもちろん、家族と暮らしていても「今日は食事の用意がしんどいな」と感じることもあるはず。ダイエット中でなくても、冷凍庫にナッシュのお弁当をストックしておくだけで、食事作りのプレッシャーから解放されるかもしれませんよ。

●DATA

nosh
https://nosh.jp

●著者プロフィール

今西絢美
「おいしいものナビゲーター」として、調理家電や食に関する記事を執筆。フードツーリズムマイスター、利酒師の資格も持つ。ウェブサービスやアプリのトレンドも絶賛追跡中。コンテンツ制作会社「TEKIKAKU」取締役。