今年は一人用おせちに注目! 『とんかつ 浜かつ』の「お一人さま重」を食べてみた

長崎名物「和華蘭料理」の要素を取り入れた3段重

3段重ねた高さは約6cm。1段あたり左右×奥行=約8.5cm×4.5cm
3段重ねた高さは約15cm。1段あたり横22cm×縦11.5cm×高さ5cm

 この3段のお重、トータルの高さが約15cm。1段あたり横22cm、縦11.5cm、高さ5cmとけっこうなボリュームがあります。しかも、冒頭でもお伝えしたとおり、長崎らしいこだわりが随所に光っているのが特徴です。

 周知の通り、長崎といえば江戸の昔から海外との交流が盛んな土地。さまざまな異文化の入り口であり、国際色豊かなグルメが根付く環境にあったため、長崎のグルメは俗に「和華蘭(わからん)料理」と呼ばれます。和は日本料理、華は中国料理、蘭はオランダやポルトガルなどの西洋料理のこと。このお一人さま重は、その和華蘭料理の要素を取り入れているのです。

豚の角煮やいわしバーグが彩る1段目

2段目。左に2本立っているのが「いわしバーグ」
1段目。左に2本立っているのが「いわしバーグ」

 まず一番上の1段目。長崎の郷土料理で、いわしのすり身を丸く成形して揚げた「いわしバーグ」を始め、「銀ヒラスの西京焼き」、「ごぼうコンニャク」、「豚の角煮」、「チキン大葉天」、「ローストビーフ」、「海老の照り焼き」、「寿かまぼこ」、「クリームチーズ入りのサーモンロール」。なんとも贅沢でおめでたいラインナップですね。

 中でも長崎名物の「豚の角煮」は濃いめの甘い味付けで、口の中でホロッと崩れるやわらかさ。チキン大葉天は国産鶏のムネ肉に大葉を巻いて天ぷらにしたもの。冷めてもやわらかく、ムネ肉とは思えないほどです。

2段目はごはんもの中心の構成

1段目はごはんもの中心。左が「濱かつ巻き」、中央はこのお重のために作ったという「麦入りごはんいなり」
2段目はごはんもの中心。左が「浜かつ巻き」、中央はこのお重のために作ったという「麦入りごはんいなり」

 続いて真ん中の2段目は、「浜かつ巻き」、「麦入りごはんいなり」、「ぶらぶら漬」、「生姜漬」というごはんもの中心の構成です。

 まず目を引くのが、とんかつ専門店らしさを感じる「浜かつ巻き」。これは店舗でも人気の「オランダかつ(チーズ入りメンチカツ)」の海苔巻きです。チーズのトロッとした舌ざわりを感じる海苔巻き、最高です。

 そして「麦入りごはんいなり」。何でもこのお一人さま重のために新規開発したものだそうで、梅肉が添えられたほんのりピンク色の麦ごはんを、油揚げで包んであります。しっかり甘めに煮つけられた油揚げはしっとりとした食感。その甘さと梅肉の相性が抜群。子どもも喜びそうです。また、長崎名物のぶらぶら漬や生姜漬がいいアクセント。お酒も進みそうな味わいです。

浜かつらしさ満点! かつづくしの3段目

3段目には濱かつらしく「ロースかつ」や「ヒレかつ」が!
3段目には浜かつらしく「ロースかつ」や「ヒレかつ」が!

 そして一番下の3段目。ここは浜かつらしさが全開。「ヒレかつ」と「ロースかつ」、「エビフライ」と「季節の野菜かつ(レンコンとサツマイモ)」。浜かつの店舗でいただくときと同様に、ソースにすりごまとからしがついてきます。

 ヒレかつとロースかつは、さすが安定の美味しさ。とくにヒレかつは肉のうま味をしっかり感じられました。また、エビフライは衣が軽めでサックリ食感。エビ自体もプツンと噛み切れる弾力。エビの味を感じられるので、ソースなしでもいけます。そのほか、レンコンのカツは薄くスライスしたものを使用しており、カリッ!モチッ! とした歯ざわり。そしてサツマイモのカツはほっくりとした食感で、サツマイモらしさを感じますが、芋の甘みを十二分に感じられます。

 というわけで、一挙にご紹介してきました。“お一人様”と銘打ってはありますが、一人では一度に食べきれないボリュームなので、お正月のおせち料理感覚で、ゆったりとお酒を飲みつつ、時間をかけて食べるもよし、残しておいてあとで食べるもよし。時間が経っても十分美味しく食べることができます。

 ちなみに買えるのは浜かつの九州・中国エリアの店舗と、埼玉西所沢店。現在、店頭・電話・WEBで予約受付中(受付は12/27まで)。受け取り期間は12/28(月)~1/3(日)までです。

(取材・文◎松本壮平)

●DATA

とんかつ 浜かつ

https://www.hamakatsu.jp/takeout/