年間120万個以上売れる! 可愛いだけじゃない型ぬき「パンダバウム」人気の理由は?

実は金沢の老舗菓子店の商品だった

左から金太郎パンダ(抹茶味)、親子パンダ(キャラメル味)、きょうだいパンダ(イチゴ風味)、ベーシックなパンダ(プレーン)。
左から金太郎パンダ(抹茶味)、親子パンダ(キャラメル味)、きょうだいパンダ(イチゴ風味)、ベーシックなパンダ(プレーン)。

『カタヌキヤ 銀座本店』には、驚くことに「パンダバウム」だけでなく、最近話題の疫病を撃退するという“妖怪アマビエ”を描いた「アマビエバウム」や、リラックマ、サンリオキャラクターのハローキティ、マイメロ等の型抜きバウムがズラリと並んでいました。こんなにも種類があったとは!

 店長さんに聞くと、「実は、この型ぬきバウムは、他にもコラボキャラクターの商品が数え切れないほど、たくさんあるんですよ」というのです。

 さらにお話を伺っていると、この型ぬきバウムは、東京生まれの商品ではなく、元々は石川県金沢にある洋菓子店『洋菓子工房ぶどうの木』が開発したものだったのです。

「初めて型ぬきバウムができたのは、2018年2月22日。ネコの日に合わせて「にゃんこのバウム in Kanazawa」という商品を数量限定で作り販売したんです。当時は、イラスト部分を手作業でやりました。これが思った以上に地元・金沢の方々にご好評だったので、別ブランドの『まめや金沢萬久』で、パンダバウムを開発しました。で、それがさらに人気になり、それならもっとたくさん作ろうと、フードプリンターやシェフカッターなどを導入し、量産できる体制を整えました。そして、2019年5月にこのパンダバウムが誕生したんです」

初代型ぬきバウム「にゃんこのバウム in Kanazawa」
初代型ぬきバウム「にゃんこのバウム in Kanazawa」

 この「パンダバウム」は、SNSを通じて火がつき全国的に大ヒット。そこで2019年8月より、銀座で型ぬきバウム専門『カタヌキヤ』を立ち上げたんだそうです。

食用プリンターでプリントしている工程
食用プリンターでプリントしている工程

「『まめや金澤萬久』は、地元、金沢・加賀・能登の文化や伝統、そして食材を生かしたお菓子作りをモットーとしており、このバウムクーヘンも9層の生地を素材から吟味して丁寧に焼き重ねています。また、フレーバーのイチゴ風味や宇治抹茶など、繊細な風味を感じられるよう工夫を凝らしていて、特に“親子パンダ”のキャラメル味には、能登の美味しい塩を使っています。カラメルのほろ苦さと、その自然の甘みある塩味の美味しさをぜひ感じてほしいと思います」

いろいろなキャラクターがあって、選ぶのも楽しい
いろいろなキャラクターがあって、選ぶのも楽しい

 可愛い上に、美味しくて楽しい。ぜひお店やオンラインで、お気に入りのバウムを選んでみてください。

(撮影・文◎土原亜子)

●SHOP INFO

カタヌキヤ 銀座本店 外観

店名:カタヌキヤ 銀座本店

住:東京都中央区銀座1-4-3銀座のジンジャー内
TEL:03-3538- 5011
営:11:00~19:00
休:不定休
https://www.katanuki-ya.com/