成城石井の「あまおういちごバター」が手に入らないので自力で再現してみた

ジャムのおかげで絶品のオリジナルバターとパンを発見!

 バターの棚に移動すると、さすが成城石井、国内外のプレミアムなバターがずらりと並んでいます。ここでさらに熟考し、オリジナル商品のジャムに合わせるならば、オリジナルのバターを選ぶべきだと判断しました。1つだけオリジナル商品があったのです。それが「大山バター」。鳥取県産の生乳を使用し、昔ながらの、少量ずつ丁寧に造る「バターチャーン製法」で作っているそうです。特に “口当たりが滑らかでクリーミー”だという説明を見て、これはジャムにしっとり馴染みそうだと確信。しかも高級バターの中ではひときわお安い400円!

バターだけでも美味しい「大山バター」400円
バターだけでも美味しい「大山バター」400円

 こうなると、パンも選りすぐりたくなります。そこで、パンの棚付近に移動をすると、これまたユニークな新商品を発見。それは「お家で焼きたてミニフランスパン」(339円)。名前通り、オーブンやトースターで10分ほど加熱すると焼きたてが味わえるというもの。これで“役者”は揃いました。というわけで帰宅です。

新発売の「お家で焼きたてミニフランスパン」(339円)は、買った時点では未完成。家に帰ってトースターで10分焼けば、パン屋さんで焼かれたばかりのような状態のフランスパンが完成します
新発売の「お家で焼きたてミニフランスパン」(339円)は、買った時点では未完成。家に帰ってトースターで10分焼けば、パン屋さんで焼かれたばかりのような状態のフランスパンが完成します

 というわけで、成城石井オリジナルのジャムとバター、個性的なパンの3つを材料に、早速、作ってみました。

 あのミニフランスパンに霧吹きで水をかけて、トースターを200℃に加熱し、焼くこと10分。まるでパン屋さんのオーブンから出てきたかのような焼きたての香りがぷ~んと立ち込めました。外側はキツネ色に焼け、パリッと香ばしく、中はフカフカ。かじるともっちりした食感。そこに「大山バター」をのせるとじゅわ~っと溶けていきます。そのまま食べると、バターは軽やかでクリーミー。きっと、あらゆる世界中のパンを100倍美味しく幸せにできると思うほどのリッチなバターです。

左が焼く前、右が焼き上がり。家で完成させるフランスパンって珍しいですよね
左が焼く前、右が焼き上がり。家で完成させるフランスパンって珍しいですよね

 そして、肝心の「あまおういちごジャム」。スプーンですくってみると、丸ごといちごのずっしりとした重量感。いよいよバターとパンの上にのせて “あまおういちごジャムバターパン”にしてみると、いちごの酸味と甘み、バターの塩味とコク。焼きたてフカフカのフランスパンの食感と溶け合って想像以上に美味しい!

本物の「あまおういちごバター」もいつか手にしてみたいものです
本物の「あまおういちごバター」もいつか手にしてみたいものです

 怪我の功名、不幸中の幸い、禍転じて福となす、塞翁が馬などの諺を並べて余りあるくらい幸せな朝食になりました。本物の「あまおういちごバター」はどんな味かはわかりませんが、この3つがあれば大丈夫。めちゃくちゃ満足できると思います。ぜひ、皆さんも、ぜひ試してみてください。

(撮影・文◎土原亜子)