全部同じじゃないんです! 空港で買える福岡ローカルな「辛子明太子」6種類を食べ比べてみた

辛さ重視なら「楢崎」の辛子明太子がおすすめ

 辛子明太子はできるだけ辛いほうがいい。そんな人におすすめなのが、「楢崎」の辛子明太子です。昭和25年創業の老舗の海鮮物問屋で、昔ながらのシンプルな味付けとなっています。

楢崎の「からし明太子 無着色」(100g入1,080円)は、国内線旅客ターミナル2FのBLUE SKYで購入
楢崎の「からし明太子 無着色」(100g入1,080円)は、国内線旅客ターミナル2FのBLUE SKYで購入

 つけダレには清酒、唐辛子など至ってベーシックなものしか使っていないのですが、実際に食べてみると他のメーカーのものより少し辛さを感じます。

清酒のせいか辛子明太子特有の臭みが少しあり、まさに昔ながらの味わい。今回食べたメーカーのなかでは一番辛かった
清酒のせいか辛子明太子特有の臭みが少しあり、まさに昔ながらの味わい。今回食べたメーカーのなかでは一番辛かった

 さらに、楢崎の明太子には別添えでスパイスが入っていました。これもなかなか個性的ですね。

自分で辛さを調整するという発想は珍しい。筆者はあまり辛いものが得意でないので今回は使わなかった
自分で辛さを調整するという発想は珍しい。筆者はあまり辛いものが得意でないので今回は使わなかった

 今回はオーソドックスな明太子を選びましたが、実は楢崎は「青唐辛子明太子」が有名。こちらも合わせて買ってみるといいでしょう。

昆布の風味をしっかり感じる「西昆」の辛子明太子

「西昆」は、昆布をはじめとする海鮮物問屋。同社の代表は昆布博士という異名を持つほど、昆布に関する知識があるそうです。そんな西昆の辛子明太子は、化学調味料や保存料、着色料などの添加物をできるだけ使わないよう心がけているそうです。

西昆の「辛子めんたい」(110g1,080円)は、国内線旅客ターミナル2Fの玉屋食品で購入
西昆の「辛子めんたい」(110g1,080円)は、国内線旅客ターミナル2Fの玉屋食品で購入

 この辛子明太子には昆布が使われており、食べたときにきちんと昆布の風味がわかります。また、甘みが強く、辛さはほとんど感じません。

添加物を使わないというモットーがあるので、化学調味料の代わりに昆布を使用している
添加物を使わないというモットーがあるので、化学調味料の代わりに昆布を使用している

 なかなか漬け込みに昆布を使った辛子明太子は食べる機会がないはず。まさに福岡ならではの辛子明太子といえるでしょう。

 辛子明太子にここまで味の違いがあるというのには、筆者自身も非常に驚かされました。みなさんも福岡を訪れる際には、福岡ならではの辛子明太子を買って食べ比べてみてください。

●著者プロフィール

今西絢美

編集プロダクション「ゴーズ」所属。デジタル製品やアプリなどIT関係の記事を執筆するかたわら、“おいしいものナビゲーター”として食にまつわる記事も執筆中。旅先でその土地ならではのローカルフードを探すのが好き。