全部同じじゃないんです! 空港で買える福岡ローカルな「辛子明太子」6種類を食べ比べてみた

「稚加榮」の辛子明太子は料亭らしい上品な味わい

 福岡出身の人にオススメを聞くと必ず出てくるのが、「稚加榮(ちかえ)」の辛子明太子。稚加榮はもともと料亭を営んでおり、たらこ、お酒、鰹節、唐辛子にこだわった辛子明太子作りを行っています。

稚加榮の「お得用めんたい切子」(100g入1,080円)は、国内線旅客ターミナル2Fの岩田屋エアポートショップで購入
稚加榮の「お得用めんたい切子」(100g入1,080円)は、国内線旅客ターミナル2Fの岩田屋エアポートショップで購入

 海外産のたらこを使うメーカーが多いなか、こちらは北海道産のたらこを使用。新鮮なうちに稚加榮独自の塩加減で漬け込んでから福岡に運ぶそうです。

鹿児島県枕崎の鰹節、最も辛いとされる「本鷹の爪」の一味唐辛子、地元の醸造元で仕込んだ稚加榮専用の酒を煮切り、水を使わずに作ったつけダレを使う
鹿児島県枕崎の鰹節、最も辛いとされる「本鷹の爪」の一味唐辛子、地元の醸造元で仕込んだ稚加榮専用の酒を煮切り、水を使わずに作ったつけダレを使う

 ひと口食べたときにだしの味がしっかり感じられて、非常に上品な印象を受けます。辛さは控えめなので、普段は辛子明太子が苦手な人でも食べやすいでしょう。

「博多せきわ」はワインと柚子胡椒を使用

「博多せきわ」は、福岡市内で「能古うどん」を展開するせきわ物産が製造販売する辛子明太子。能古うどんの店舗ではうどんメニューにも同社の辛子明太子が出てくるそうです。

博多せきわの「辛子明太子」(90g入1,080円)は、国内線旅客ターミナル2Fの玉屋食品で購入
博多せきわの「辛子明太子」(90g入1,080円)は、国内線旅客ターミナル2Fの玉屋食品で購入

 一見すると普通の辛子明太子となんら変わりないのですが、ひと口食べてみると味わいはまったく異なります。せきわの辛子明太子は、オリジナルのつけダレが特徴的。

 なんと、柚子胡椒と南仏産白ワインを隠し味に加えているんです。柚子胡椒で少しピリッとしながらも、白ワインのおかげで少しまろやかな口当たりとなっています。

これまで食べたことのある辛子明太子とはまったく違うが、白ごはんにもよく合う
これまで食べたことのある辛子明太子とはまったく違うが、白ごはんにもよく合う

 唐辛子よりも柚子胡椒を強く感じるので、お酒のアテにも間違いなくぴったりなはず。一度食べると忘れられない辛子明太子になるでしょう。