秘書が全力で推薦する夏のおやつ! 新宿デパ地下の絶品「レモンケーキ」5選

新宿デパ地下のレモンケーキ5選

『ホレンディッシェ・カカオシュトゥーベ』(新宿伊勢丹B1)
「ツィトローネンクーヘン」1,296円

 まず私が行くのは新宿伊勢丹の『グラン・アルチザン』。ここは『ジャンポール・エ・ヴァン』や『ピエール・エルメ』といった人気スイーツ店とともにドイツの『ホレンディッシェ・カカオシュトゥーベ』の日本1号店があるんです。

『ホレンディッシェ・カカオシュトゥーベ』は、約100年の歴史を持つドイツ菓子の専門店です。代表的なバウムクーヘンは、濃厚なバター風味で、しっとりとして、年輪を感じさせる重厚な味わい。

 そんなバウムクーヘンの陰にひっそり並んでいるのが「ツィトローネンクーヘン」(1,296円)です。素朴な角型で、持つとずっしり。ハードな形なのですが、口に入れると、ほろほろと崩れ、爽やかなレモンの風味が広がるんです。

 ちなみに私は薄くスライスしてトーストのように何枚も食べます。が、お客様にお出しするときは、厚めに。お値段もお手頃なので、手土産としてお渡しする場合もあり、急なお客様のためにも数本、買い置きしています。

『ノワ・ドゥ・プール』(新宿伊勢丹B1)
「レモンケーキ」1個303円

 同じく新宿伊勢丹で必ず行くのが『ノワ・ドゥ・プール』。焼きたてのフィナンシェが有名なお店で、いつ行っても行列しています。

 ここのお目当ては、その名もずばり「レモンケーキ」。コロンとしたレモン型で、濃いレモン色です。周りにアプリコットのジャムがコーティングされているのでツヤツヤしていて、思わず目尻が下がります。

 いただくと周りのコーティングがシャリシャリしていて、フレッシュなレモン果汁をたっぷり使っていることがわかります。また、バターをたっぷり使っていて濃厚なのですが、レモンの酸味が効いているので後味はスッキリ。

 作り方にもこだわりを感じます。2種類の粉と発酵バター、サワークリーム、フレッシュなレモンの表皮と果汁を合わせて焼き上げ、さらにアプリコットジャムを塗り、その上にレモン果汁のアイシングで包み込んでいるそうです。

 また、キャンディのように両端を捻った包み紙の小包装になっているタイプで、お客様にはそのままお皿に載せてお出ししても見栄えがします。「よろしければ、手でお召し上がりください。レモンをかじっているような気分になりますよ」ともお伝えします。本当に美味しいので「どこのケーキですか?」とお客さんに聞かれることの多いレモンケーキです。

『ビスキュイテリエ ブルトンヌ』(新宿小田急B2)
「ガトーナンテ・シトロン」1個320円

 続いて向かうのが新宿小田急百貨店にある『ビスキュイテリエ ブルトンヌ』。フランスのブルターニュ地方の焼き菓子専門店です。数ある焼き菓子の中の1つ「ガトーナンテ」は、港町であるナントで18世紀に創られた伝統的なお菓子。当時、海の向こうからやってきた砂糖やアーモンドと、地元の名産「ゲランドの塩」とを組み合わせて創作された、素朴な味わいが特徴です。

 プレーンの「オリジナル」はアーモンド風味ですが、そこにオレンジや洋梨などの酸味のある果実でアレンジしたバージョンもあります。今回、お薦めしたいのは、レモン風味の「ガトーナンテ・シトロン」。世界で最も甘いと言われるお塩「ゲランド」とレモンの酸味の掛け合わせで、一層、爽やかさが増しています。生地はかなり密度が高く、食べ応えもあるんですよ。

「ウィークエンド」1,836円
「ウィークエンド」1,836円

 また、同店には、「ケーク」というパウンドケーキもあります。その中の1つ、レモン風味「ウィークエンド」は、口どけのよいきめ細かな生地に、レモンの香りがふわっとたちこめます。

「ケーク」の周りはコーティングされていてシャリシャリしていますが、1~2日ほど寝かすと、生地に馴染んでしっとりとしてきます。私はこちらのほうがオススメなので、購入してすぐはお出しせずに、少し置いておくようにしています。ちなみにこの「ケーク」はお取り寄せ(https://www.bretonne-bis.com/shopping/)もできます。

『BLOOM’S』(新宿京王百貨店・中地下)
「自由が丘レモン」5個入り2,268円

 次に、新宿京王百貨店にある『BLOOM’S』です。本店が自由が丘にある手作りタルトと焼き菓子の店で、定番タルトはもちろん季節の果物を使ったタルトがオススメ。1年を通してお世話になっています。

 今の時期は限定のシチリア産の「タルトシトロン」がオススメですが、人気がありすぎて、すぐに“SOLD OUT”になってしまうんです。

 そこで、今回ご紹介するのは夏の焼き菓子「自由が丘レモン」。こちらもシチリア産のレモン、仏のゲランドの塩、国産の発酵バターを使っていて、シンプルながら贅沢な素材の味を存分に味わえます。

 真ん丸のフォルムも可愛くて、これも手づかみで食べて欲しい一品。食感はしっとりしていていますが、口に含むとふわっと柔らかく、レモンの甘酸っぱさが広がります。ちなみにこちらもお取り寄せができます。(http://blooms.shop-pro.jp

『グラマシーニューヨーク』(新宿高島屋)
「マイヤーレモンチーズケーキ」1,620円

 最後に新宿高島屋にある『グラマシーニューヨーク』です。こちらは、クリームチーズ、カマンベールチーズ、マスカルポーネという3種類のチーズをブレンドして作る、ニューヨーク仕込みのとろとろチーズケーキで有名なお店です。

 今回ご紹介したいのは夏の限定商品「マイヤーレモンチーズケーキ」。三重県南紀産のマイヤーレモンを使用した甘酸っぱいチーズケーキです。このレモンは、木熟といって、木の上で熟すまで収穫しないレモンを使用していて、レモンの味わいが濃厚です。

 カットすると、とろとろのチーズケーキの間からレモンジュレがとろ~り。美しくカットするのがなかなかうまくいかないので、こちらは常連のお客様にお出しするケーキです。軽くスッキリしているせいか、男性に好評なんですよ。

 というわけで、夏のおやつ、絶品のデパ地下「レモンケーキ」でした。どれも絶品ばかり。ぜひ大切な方と召し上がったり、大切な人への手土産にしたりする際の参考にしてください。

(取材・文◎土原亜子)

●プロフィール

桃井叶恵(モモイ・カナエ)

秘書。アラサー独身。タイ・バンコク生まれ。スペイン語、フランス語、ドイツ語、中国語、タイ語を話せる。だが、やや日本語が苦手。国内外問わず1人旅が好き。特に、海外旅行では中心部から離れた田舎の店や屋台などの名もない店の美味しい地元飯を見つけるのが好き。