埼玉は満腹天国！ ボリューミーで味も旨い「デカ盛りメシ」5選

　大学の近くだったり、大きな幹線道路沿いだったり、埼玉県のデカ盛りは、時には行くのが大変だったりするけれど、店主の心意気や客への愛情などで、チャンスがあればもう一度行きたい店ばかり。今回は2022年に取材したお店の中からイチオシの5店舗を紹介します！

約1.9kg！デカ盛りレジェンド店『二代目蝦夷』（川越市）の「チャーシューのせチャーハン（てんこ盛り）」

　埼玉のデカ盛り通＆山盛りファンなら誰もが知るレジェンド店『二代目蝦夷』。一番有名なのは、山になっている豪快な唐揚げや焼肉丼なんですが、チャーハンもかなりすごい量です。人気は、「〇〇乗せチャーハン」シリーズ。チャーハン＋おかずのメニューで、「ギョウザ乗せチャーハン」、「からあげ乗せチャーハン」、「やき肉乗せチャーハン」、「チャーシュー乗せチャーハン」があり、いずれも1050円。てんこ盛りにしても＋200円と、値段もとっても良心的です。

　今回は、「チャーシュー乗せチャーハン」をオーダー、計測すると、重さは1877g（器の重さを除く）。味噌汁の129gを合わせたらほぼ2kg。これが1250円で食べられます。さすが『二代目蝦夷』！

　トッピングのチャーシューは脂身部分と赤身部分の2種類。チャーハンは、にんじん、ナルト、タマネギ、長ネギ、卵、小口ネギのスタンダードなチャーハンで、普通盛りだと600gですが、＋200円のてんこ盛りにすると、約1kg～1.3kgになるとのこと（※店主のやる気により量が増減します）。味付けは塩コショウ、醤油。ほんのちょっとしっとり系のチャーハンで、ナルトの食感もいい感じ。食べに来たお客さんが大盛りで笑顔に、幸せになってもらうことが自分の使命だと語る店主の、愛情たっぷりのデカ盛りチャーハンです。

約1.6kg！『てんこもりラーメン』（川越市）の「山盛タンメン」

　“店名に偽りなし”のてんこもりなラーメンが食べられるお店が、川越駅から徒歩約10分にある『てんこもりラーメン』。同店で、一番ボリュームがあるのが、セットメニューを別にして単品メニューの「山盛タンメン」です。

　計測すると、重さは1573g（器の重さは除く）。トッピング追加や野菜増しなどなしの並盛りで1573gと、さすが『てんこもりラーメン』と言いたくなるボリュームです。

　スープは、豚骨をベースに鶏をミックスした、旨みのある塩味。麺は、若干ウェーブがかかっているストレート麺で、具はキャベツ、モヤシ、ニンジン、タマネギ、キクラゲ、ニラ、コマ肉など。鍋で野菜を炒めてからスープに合わせているため、火の通った程よいシャキシャキ食感。そしてスープは、野菜の甘味や豚＆鶏の旨みがしっかり効いているのにスッキリした味わいです。身体にじわっと染みる美味しさです。

　さらに、店には「挑戦ラーメン」があり、チャンピオンコースは麺24玉で1時間制限、完食すると賞金3万円。チャレンジコースは麺8玉で30分制限、完食すれば賞金5000円がもらえます。5～6kgを余裕で食べられる、神に選ばれし胃袋をお持ちの人は、ぜひ挑戦を！

1.8kg！『台湾料理 眞味』（北葛飾郡杉戸町）の台湾出身のシェフが作る「餃子定食」

　2022年の取材で一番パンチがあったのは、間違いなくココ『台湾料理 眞味』。お店のスタッフさんが、全員台湾人のため、「いらっしゃいませ」や「会計お願いします」など飲食店でよく使う日本語以外は、ほぼ伝わらない台湾旅行の気分が味わえるお店です。

　同店の最大ボリュームのメニューが「餃子定食」（980円）。パリパリの皮が美味しそうな餃子12個、握り拳サイズの唐揚げ2個、白いスープのラーメン、ゴハンと量がすごい定食です。餃子12個は323g、唐揚げ＆サラダは217g、ラーメンは712g、そしてゴハンは556gのトータル1802g（全て器の重さを除く）。しかもゴハンのおかわりOKと、とにかくお腹を満たしたいという人には楽園のようなお店です。

　その他にも、約1.5kgの「麻婆飯」や、拳大の唐揚げを筆頭にした、ボリュームがすごいことになっている単品メニューなどが揃っています。1000円以下でお財布にも胃袋にも優しく、台湾出身のシェフが作る本場の味が楽しめるデカ盛り好きならぜひ食べにいくべきお店です。

1.2kg超え！行列のできる人気店『自家製うどん えんや』（行田市）の「肉汁うどん（ダブル盛り）」

　最寄駅からかなり離れていて、車じゃないと行けないような場所にデカ盛りの人気店が、結構あるっというのが“埼玉のデカ盛りあるある”。行田市下中条にあるうどん専門店『自家製うどん えんや』もその一つ。最寄駅の秩父鉄道・武州荒木駅から約3.5kmの場所にあり、到底歩いては行けないような場所にお店があります。ですが、開店前には行列ができる人気店なんです。

　うどんのダブル盛りは、公式では、約1.2kgですが、この日に計測したところ麺が重さ1242g、肉汁の方は335gで、トータルで約1.6kg。もしつけ汁が残って割り湯を入れれば、1.7kg超えの総量になる紛れもなくデカ盛りです。

　うどんは、2種類の国産小麦をブレンドした自家製で、喉越しが良く、もちっとした食感で、食べやすいです。埼玉といえば武蔵野うどんの食べ応えがあるワシワシな食感をイメージしがちですが、同店のうどんは、コシもありつつ、ほどよい柔らかさ。小麦の香りもしっかり感じられます。つけ汁は、鰹やサバ、ウルメイワシや宗田節、真昆布などで出汁を取っています。

「つけうどん」や「天ぷら」は、テイクアウト注文が可能です。ツルツルもちもちのうどん、たとえ遠くても、開店前に並んで食べにくる価値ありです！

約1.7kg！『びんびん豚』（戸田市）の「ラーメン（全マシ）」

　埼玉デカ盛りの最後は、デカ盛りラーメンの王道G系ラーメン。2022年に訪れたお店の中で、オススメしたいのが『びんびん豚』の「ラーメン（全マシ）」です。

「ラーメン」（900円）のトッピングはヤサイ、ニンニク、アブラの3種で、ヤサイは、ぬき⇒少なめ⇒そのまま⇒ちょいマシ⇒マシ⇒マシマシの順にボリュームアップ可能。「ラーメン」を全マシで頼むと、重さは1684g（器の重さを除く）となります。

　スープは、豚の頭やガラ、チャーシューを煮て作る、豚一頭で作るスープ。麺は、自家製麺の極太縮れ麺です。太くて存在感のある麺が、スープにガッチリ絡み、啜るごとに動物系の力強い旨みが身体を駆け巡っていきます。シャキシャキのヤサイを箸休めにしつつ、最初から最後まで無心になってガッツきたくなる一杯です。

　全マシで1.7kgもありますが、さらにその上のマシマシは、余裕の2kg超えとなります。なので、2kg以上が余裕という人のみオーダーすることをオススメします。来店する客の3人に1人は1.6kgレベルを完食していく、大喰いラヴァーズにとって愛すべき店です！

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　デカ盛りだから味は二の次なんでしょ？　とか、大雑把なんじゃないの？　と聞かれることも多々ありますが、今回紹介したどの店も、作り手にこだわりがあり、胃袋が許す限りもっと食べたい、と思える美味しさ。2023年も、埼玉の美味しいデカ盛りを発掘していきたいと思います。

※価格、営業時間などは取材当時のものになります。