料理カメラマンが伝授する、ミラーレス一眼で料理を美味しく撮るウラ技【シズル編】

料理から立つ湯気や肉汁、油などで「出来たて」を表現しよう

 フライパンの上にあるのは一枚のステーキ。おいしそうですが、これでは温かいのか冷めているのかいまひとつ伝わってきませんね……。

 では下の写真はどうでしょう。

 油が「ジュウジュウ」と音を立てている様子がはっきりと伝わってきます。ステーキから立つ湯気からも、このステーキが焼きたての熱々であることが分かります。上の写真に比べて臨場感があると思いませんか?ナイフで切った時に溢れ出る肉汁まで想像できそうですよね。

 さらに臨場感ある写真を撮りたい場合は、実際に焼いている(料理している)瞬間を狙うという方法もありますが、これはかなりの経験やテクニックが必要となります。

 そんな時に重宝するのが、今回の撮影で使用している「LUMIX DMC-GX7MK2」の「4Kフォト」という機能です。例えば「4K連写」というモードを使えば、シャッターボタンを押している間、30コマ/秒の高速連写で撮影。撮影後に膨大な写真の中からベストな一枚を選べるので、シャッターチャンスを逃すことがありません。