“ほったらかしOK”な調理家電「ヘルシオ ホットクック」はどこまで料理がラクになる?

無線LAN対応で本体にメニューを追加できる

 ヘルシオ ホットクックの最新モデルのいいところは、メニュー集を見なくても、本体に内蔵された130の自動調理メニューを選べる点です。本体のディスプレイ上で材料や手順を確認できるので、メニュー集を開く必要はありません。

KN-HW24C以前のモデルでは、メニュー集を見てメニュー番号を入力する必要があった。製品単体で操作が完結するのは思った以上に快適だ。しかも、KN-HW24Cは操作方法や調理のポイントを発話で教えてくれる。
KN-HW24C以前のモデルでは、メニュー集を見てメニュー番号を入力する必要があった。製品単体で操作が完結するのは思った以上に快適だ。しかも、KN-HW24Cは操作方法や調理のポイントを発話で教えてくれる。

 また、KN-HW24Cは無線LAN機能を搭載し、シャープ独自のAIoTクラウドサービス「COCORO KITCHEN」に接続できるようになりました。本体に内蔵された130の自動調理メニューに加え、COCORO KITCHENからも新たなメニューを追加できます。もちろん、利用するにはWi-Fi環境が必要です。

 クラウド上には内蔵メニューに加えて100メニュー以上あり、これらを本体にダウンロードできます。あとから機能を追加できるのは、インターネットにつながる家電ならではの強みです。

 スマホやタブレットの専用アプリ「COCORO KITCHEN」を使えば、出先からメニューをダウンロードしたり、予約時間を変更したりもできます。アプリと上手く組み合わせて活用することで、より便利に使える賢い家電なんです。

 ただし、唯一の弱点を挙げるのであれば、それは「炒め」調理ができないこと。煮込む以外に、茹でたり蒸したり発酵させたりといったことはできますが、炒め調理だけはできません。とはいえ、炒めるということは“ほったらかしておけない”ので、そのあたりは利便性を追求した結果といえるでしょう。

カレーなどの煮込み調理はほったらかして作れる料理の定番。調理の手間を少しでも軽減したい人におすすめだ
カレーなどの煮込み調理はほったらかして作れる料理の定番。調理の手間を少しでも軽減したい人におすすめだ

 ヘルシオ ホットクックは、普段の料理の手間を少しでも軽減したい人にとっては魅力的な家電です。逆にいえば、料理するときに自分でアレンジを加えたい派には、やや不向き。最近、忙しくてきちんと料理が作れていないと感じている人にとっては、ヘルシオ ホットクックが“時短調理”の恩恵をもたらすほったらかし調理家電であることは間違いありません。

●DATA

ヘルシオ ホットクック
http://www.sharp.co.jp/hotcook/

●著者プロフィール

取材・文/今西絢美

編集プロダクション「ゴーズ」所属。デジタル製品やアプリなどIT関係の記事を執筆するかたわら、“おいしいものナビゲーター”として食にまつわる記事も執筆中。旅先でその土地ならではのローカルフードを探すのが好き。

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