“ほったらかしOK”な調理家電「ヘルシオ ホットクック」はどこまで料理がラクになる?

調理中のかきまぜ機能で味がしみ込みやすい

 ヘルシオ ホットクックが優秀なのは、煮込み中に自動でかきまぜてくれること。内蓋には「まぜ技ユニット」という収納式のバーを取り付けられるようになっており、これが加熱の進行に合わせて自動で内鍋の中身をかき混ぜてくれるのです。

閉じた状態でセットすると、メニューの過熱状態に合わせたタイミングで自動で下がる。30種類のトルクと11種類の回転時間の組み合わせで、330のプログラムのなかから適切なものを選んで混ぜてくれる。
閉じた状態でセットすると、メニューの過熱状態に合わせたタイミングで自動で下がる。30種類のトルクと11種類の回転時間の組み合わせで、330のプログラムのなかから適切なものを選んで混ぜてくれる。

 たとえば、この手の家電が得意とする「無水カレー」を作るときも、このようにカレーのルーを具材の上に載せておくだけで、途中でかき混ぜてくれるので、完成したカレーはルーがダマになることはありません。さらに、骨から身が外れやすい手羽元を入れても、食べるときまでバラバラになっていないのです。

こちらが完成した無水カレー。トマトの酸味でさっぱりしており、手羽元の肉はスプーンでほろりと外れるくらい柔らかい。
こちらが完成した無水カレー。トマトの酸味でさっぱりしており、手羽元の肉はスプーンでほろりと外れるくらい柔らかい。

 無水カレーの調理時間は約1時間5分。普通に鍋で作ったときと比較すると、そんなに変わらないように思うかもしれませんが、手羽元の柔らかさを考慮すると、ずいぶん短時間でおいしく仕上がっていることがわかります。

 カレーのような煮込み料理だけでなく、冷凍うどんを使った「煮込みうどん」も作れます。普通に鍋で作ったときに比べて、具材の鶏肉や野菜の旨みがスープにしっかり出ているように感じます。また、吹きこぼれの心配がないのもメリットです。

冷凍うどんを使う場合は2人前まで。コンロで多めのうどんを調理するには出汁を沸騰させるのに少し時間がかかるので、ヘルシオ ホットックックを使うのもアリだと感じた。
冷凍うどんを使う場合は2人前まで。コンロで多めのうどんを調理するには出汁を沸騰させるのに少し時間がかかるので、ヘルシオ ホットックックを使うのもアリだと感じた。

 しかも、ヘルシオ ホットクックは最大15時間の予約調理を設定できます。ほかの電気調理鍋でも予約調理はできるのですが、最長12時間となっているものが多いんです。すべてのメニューが予約調理に対応しているわけではないものの、ヘルシオ ホットクックなら、朝7時に用意して、夜10時でもできたての料理が食べられるので、「帰りが遅いから自炊は無理」なんて言い訳ができなくなりますね。