【食楽検証】どこの「牛すき定食」がウマい!? 吉野家、すき家、やよい軒の「牛すき定食」をガチ食べ比べ!

ご飯お代わり無料が最高!『やよい軒』の「すき焼き定食」

「すき焼き定食」930円、「肉増(肉の量が2倍)・すき焼き定食」1350円
「すき焼き定食」930円、「肉増(肉の量が2倍)・すき焼き定食」1350円

 最後は『やよい軒』で提供中の「すき焼き定食」。こちらの構成は牛肉、野菜(白菜、長ネギ)、豆腐、しらたき、うどんで、お味噌汁と生卵に『やよい軒』ならではの“おかわり自由”のご飯がセットになっています。

甘いタレが卵とベストマッチ!
甘いタレが卵とベストマッチ!

 主役の牛肉は厚めの大きめで、すき焼きだれの旨みと肉の旨みが、弾力のある歯応えを伴って噛むごとにじゅんじゅんと染み出します。すき焼きだれが甘っ濃い味で、白菜や豆腐、しらたきにも味がしっかりと入っていて、そのまま食べても、また溶き卵と絡めても、ご飯を進ませるおかずとして充分に機能します。

 うどんはもちもち食感が残り、たれの濃い旨みを纏うことでオン・ザ・ライスでもバッチリ合う味わい。何より、ご飯のおかわりが自由なためにペースや残量を気にせず、がっつがつと消費できるのがありがたいポイントです。『やよい軒』はやはり、こうでなくてはいけません(笑)。

 前2品が固形燃料付きだったのに対し、こちらの鍋は固形燃料なしの平置き仕様。お熱い時間が食べ始めから前半パートまでとなります。実際のところ、終盤に至る頃には燃料が尽きてチョロ火になってしまうんですが、かといって無ければ無いでやっぱり物足りなさを感じるのは仕方がないことですよね。  

●長所
・肉とうどんの量が多め(特にうどんは他の2店よりも明らかに多い)
・ごはんのおかわりが自由

●短所
・固形燃料がない分、鍋が早めに冷める
・すき焼きたれの濃さが強い

●DATA

『やよい軒』すき焼き定食

期間:2022年11月2日(水)~ ※期間限定
販売:全国の『やよい軒』
https://www.yayoiken.com/
※価格は全て税込

筆者のおすすめは『吉野家』の「牛すき鍋膳」!

 一週間ちょいの間に違う店のすき焼きメニューを3品も食すという、“いいとこの子の食事”をリアルに体感することができた今回の実食。改めて3品のメニュー構成を見比べてみると、

・ご飯食べ放題…『吉野家』、『やよい軒』
・固形燃料付き…『吉野家』、『すき家』
・豆腐あり…『吉野家』、『やよい軒』
・しらたきあり…『すき家』、『やよい軒』
・味噌汁付き…『すき家』、『やよい軒』

 といった具合に、3店舗共通でない仕様が意外と多かったことが判明。偶然の産物か、それともすき焼きの必須条件(割り下、牛肉、白菜、うどん、生卵)だけは被ってもOK的な申し合わせがあったのか。その真相は知る由もありませんが、その一方で『吉野家』は具材に豆苗ときしめん、『すき家』は生卵が2個、『やよい軒』はうどんが多め、といったように、しっかりと独自の個性を出しているのも面白いポイントではないでしょうか。

 各店のすき焼きメニュー。美味しくいただき、お腹パンパンのボリューミーさに大満足できましたが、どれかひとつを選ぶとするならば…やはり『吉野家』の「牛すき鍋膳」でしょう。ちょうどいい濃さのすき焼きたれにたっぷりの牛肉、ご飯の増量&おかわりが自由のパラダイス仕様でありながら、価格は3店舗で一番の安さとコスパもバッチリ。きしめんの量が少ないことを除けば、ほぼパーフェクトな内容ではないかと思っております。

 もちろん、これはあくまでも実食した筆者の感想。皆さんも各店のすき焼きメニューを食べ比べて、自分なりの“お気に入りの一品”を選んでみてはいかがでしょうか。

(撮影・文◎河西まさあき)