期間限定で味わる激辛裏メニュー「獄辣」を試してみた!
チャレンジの行く末を見守る友人は、「マーラー」の辛さ1段階の「10小辣」を注文。白濁スープからは心地よいスパイスの香り。一口飲ませてもらいましたが、非常にコクのある味わいで旨い! スパイス=辛さというわけではなく、5味と複雑に絡み合う奥深さを感じました。
日本のラーメンのように鶏ガラや豚骨などの動物系を長時間煮出して、かえしで味を整えるのではなく、スパイスと一緒に具を炊くイメージなので、スープまで飲み干しても胃袋が重くなりません。ラーメンとお鍋の良いところ取りをした一杯という印象です。
そうこうしていると、「獄辣」が着丼! 店員さんの「チャレンジスタート」の掛け声とともに、銅鑼がゴーンと鳴り響きました。これはプレッシャー半端ない! 周りの人の視線が一気に集まり、何が何でも完食せねばと気合を入れます。
先ほどの「10小辣」と比べたら、こちらは火の池地獄のごとく真っ赤。湯気にのってカプサイシンの辛さがパチパチと目に沁みるほどです。
気合を入れてファーストバイト。これは旨い! さきほどのマーラースープの面影を感じつつも、唐辛子や花椒の刺激がやってきます。
シビレ系の辛さが一層強く、唇の周りがビリビリッと麻痺した感覚になりました。ただ、めちゃくちゃ美味しいんです。辛さの中にしっかりコクがあり、モチモチの米線との一体感も最高です。
とはいえ、スパイスの発汗作用で身体中が火照り、辛さが段々溜まっていきます。そこで、一緒に注文していた「紅茶レモンティー」を給水。これがバツグンの相性で、口の中が一気にリセットされました。
もともと紅茶を飲む習慣が根付いている香港。こちらお店でもそんな本場香港の定番スタイルを味わえます。ティー自体はしっかりとした甘さがありますが、底に重ねられた輪切りレモンをつぶすことで、好みの味に調整できます。『タムジャイサムゴー』の隠れた人気メニューで、レモンティーだけをテイクアウトする人も少なくないのだとか。
レモンティーと米線を交互に口に運び、なんとかフィニッシュ! 次回のイベント開催は10月3日~5日の3日間とのこと。この機会にぜひ、香港のスパイス文化を体験してみてはいかがでしょうか。
(撮影・文◎亀井亜衣子)
●SHOP INFO
店名:タムジャイサムゴー(譚仔三哥) 恵比寿店
住:東京都渋谷区恵比寿1-10-7 TIB恵比寿ビル1F
営:11:00~22:00(L.O.21:30)
TEL:03-3447-7558
休:無休
https://www.tjsamgor.jp/