実は京都は町中華が面白い! 一度は味わいたい名店の隠れた絶品「謎メニュー」とは?

京都のレトロ食堂『篠田屋』で食べられる謎の看板メニュー『皿盛』とは?

 京都の鴨川沿いに、レトロな雰囲気の食堂『篠田屋』があります。創業は明治37年で、110年を越える老舗店。お店の歴史もさることながら、もっと気になるのが提灯に書かれた「皿盛(サラモリ)」という聞きなれないメニューです。

 お皿に盛られているのはごはんとカツ、その上にはルーが掛かっています。パッと見たところ、「皿盛」の正体はカツカレー。運ばれてきた瞬間、ものすごくダシのいい香りが漂ってきました。まずはルーとごはんを一口。思った通り、ルーはダシの風味が強烈。しかも具材の中で存在感があるのはネギで、とろみの正体は片栗粉でした。

 ダシの効いたカレーだと思っていたルー。実はカレー風味のあんかけうどんダシで、それをご飯に掛けたものが「皿盛」の正体だったんです。

レトロな外観もそそる
レトロな外観もそそる

「皿盛」は最初、お客さんからの「トンカツを乗せた丼にカレーうどんの餡かけを乗せて食べたい!」というリクエストに応えて誕生したそう。最初は丼だったのが、より手早く食べられるように皿に盛って提供し始めたことで、「皿盛」という名前になったそうです。

※過去にご紹介した記事はこちら

●SHOP DATA

篠田屋(シノダヤ)

住:京都府京都市東山区三条通大橋東入大橋町111
TEL:075-752-0296
営:11:30~15:00
休:土曜