海外のバーガーキングで人気のフレンチフライをバーガーに挟んだ“ワッパーポテトバーガー”を東京で自作してみた!

自作した「チップパティ」は美味しいのか?

 バーガーキングに向かう道中、少し冷静になって考えてみました。ニュージーランドの「チップパティ」は、フレンチフライがメイン食材であり、しかもポテトのホクホク感が命。となると、フレンチフライは何が何でも揚げたてをゲットすることが重要になってきます。

バーガーキングのフレンチフライはマクドナルドよりも太め
バーガーキングのフレンチフライはマクドナルドよりも太め

 そういえば、昔どこかで伝え聞いた、“バーガーキングで揚げたてのフレンチフライを確実にもらう方法”を思い出しました。フレンチフライを注文する際に「塩抜きにしてください」とお願いすると、すでに塩を振った作り置きポテトは出せないため、「次の揚げ上がりまでお待ちいただけますか?」と言われるらしいのです。

 これならホクホクのポテトをゲットできる可能性が高い。と言うわけで、「ワッパーチーズバーガーのセットで、ポテト塩抜き」をお願いしてみたのです。すると案の定、3分ほど待ちましたが、揚げたてのフレンチフライをもらうことができたのです。

焼きたてパティのワッパーチーズバーガーと、揚げたてフレンチフライをゲット!
焼きたてパティのワッパーチーズバーガーと、揚げたてフレンチフライをゲット!

 では、さっそく「チップパティ」を作っていきましょう。最初にやることは、上のバンズをめくって、中のパティを取り除くことです。

バーガーキングのパティを抜くのが正しいが…
バーガーキングのパティを抜くのが正しいが…

 しかし、ここで予期せぬ問題が起こりました。バーガーの包みを開けた途端に、直火焼きパティの芳香が鼻孔を直撃。その瞬間、「いやまぁ、別に肉くらいあってもいいんじゃないですかね、そんな目くじら立てるほどのことでも」などと悪魔が囁いてくるわけです。しかもこの100%ビーフパティはバンズと一緒に食べるためにバーガーキングが総力を挙げて開発した逸品。無碍にすることなどできようはずもありません。10秒ほど悩んだ挙げ句、「肉を抜くとか絶対ムリでしょ」という結論に至り、ビーフはそのままにして、その上にフレンチフライを積み重ねることにしました。

縦横にフレンチフライを重ねていきます。
縦横にフレンチフライを重ねていきます。

 フレンチフライを1本1本、縦に並べていきます。積み重ねながら、1本つまみ喰い。すると、この塩抜きのフレンチフライがめちゃくちゃ美味しいんです。外はカリッ、中はホクホク、ジャガイモ本来の甘みが完璧に引き出されています。塩がない分、ダイレクトにイモ感が伝わってくるんですね。

 フレンチフライの旨さに感激しつつ、ポテトが2段に積み重なったところで上のバンズを戻し、オリジナルの肉入り「チップパティ」が完成。いざ、実食!

両手でぎゅっと押さえてガブリといきます
両手でぎゅっと押さえてガブリといきます

 フレンチフライがこぼれないようにバンズを両手でしっかりホールド。一気にかぶりつくと、まずはバンズとポテト、パティの食感と旨みが口中になだれ込み、続いてトマト、チーズ、ピクルスらも参戦。

 何ひとつとして邪魔なものはなく、全てが一体となって「旨い!」のひと言につきます。とくにフレンチフライはホクホクした食感の役割にとどまらず、他の食材の汁気や塩味、酸味をほどよく中和するクッションのような役割を果たし始めます。また、塩抜きにしたことでケチャップやチーズなど他の食材の味と馴染みもすこぶるイイ。

ワッパーにポテトを挟むと予想以上に美味しいことが判明
ワッパーにポテトを挟むと予想以上に美味しいことが判明

 加えて、ただでさえ大きなワッパーが、ポテトによってさらにボリュームアップ。なのに、ペロリと食べられてしまうんです。今さら遅いですが、ビーフを抜いてもきっと美味しかったと思います。が、やっぱりこのビーフパティは最高にウマい、と再認識。

 というわけで、自力でフレンチフライ入りの「チップパティ」を作ってわかったことは、バーガーキングのフレンチフライは塩を抜いたほうが美味しさより引き立つ。そして、それをワッパーに挟んで食べると、実はかなり美味しいという2点です。皆さんも今度バーガーキングに行ったら、ぜひフレンチフライを塩抜きで頼み、ニュージーランド仕込みの「チップパティ」を作ってみてください。

(撮影・文◎土原亜子)