忘年会や飲み会でつい言ってしまう日本独自の文化「とりあえずビール!」の謎に迫る!

「とりあえずビール」派はどんな人? 理由やきっかけを徹底調査!

『KAKU LABO―カクラボ―』が独自に行ったアンケートでは、約7割の人が飲み会の席で最初にビールを注文する“とりあえずビール派(以下“とりビー派”)”だと回答しています。「時と場合による」という条件付きの人も加えると、なんと約9割もの人がとりビー派という結果でした。

 とりビー派を世代別に見てみると、20代から40代までは60%台、50代から70代以上は70%台と、50代を境に比率が分かれています。もっとも高いのは70代以上で、79%もの人が“とりビー派”なのだそう。

圧倒的多数が、最初の一杯に「ビールが飲みたいから」

 ではなぜ「とりあえずビール!」と言うのでしょうか? とりビー派の理由を見てみると、圧倒的に多いのが「ビールが飲みたいから」というシンプルな理由。「そういう社会の風潮だから」「本当は違うものを飲みたいが、周りに合わせたほうがよいから」と仕方なくビールを頼んでいるという“偽とりビー派”は、アンケートでは少数でした。

 ただし中には「職場の上司や同僚などと飲むときはとりビー、プライベートのときは焼酎やハイボールなど、ほかの飲み物でスタートする」という意見も。大多数がビールを注文する中、注文や受け取りの手間などを考えてビールを選ぶ、というビジネスとりビー派もいるようです。

とりビー派になったきっかけは?

 とりビー派を自認する人たちにとりビー派になったきっかけを聞いたところ、もっとも多かったのは「学生時代、部活やサークルでの飲み会」だったそう。初めて飲んだお酒がビールだったという人が多数派のようです。

 中には「とりあえずビールではなく、ビールが好き!『とりあえず』なんてビールに失礼だ!」というビール愛に満ちた意見も。「歳を重ねるごとにビールが好きになったから」「クラフトビールを嗜むようになり、ビールが好きになったから」という声もあり、単純にビールが好きだからという人も多いようです。

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 年の暮れや年明けに人々が集まり、お酒や食事を楽しむ忘年会や新年会という文化は、海外にはまだ馴染みのないもの。日本独自の文化といっても過言ではないでしょう。その席で聞こえてくる「とりあえずビール!」という言葉も、日本人を語る上で欠かせない習慣と言えるかもしれません。

●DATA

KAKU LABO―カクラボ―

https://kakulabo.jp/