ステーキはじっくり焼いちゃダメ! 15秒ごとにこまめに焼き返すと旨くなるワケ

「15秒ごとにこまめに焼き返す」ことで、確かに優しく品の良い焼き上がりに!

コールドスタートで焼いていきます
コールドスタートで焼いていきます

 というわけで筆者も実際に東京ガスが推奨する「15秒ごとこまめに焼き返す」やり方でステーキを焼いてみます。

 まず、ステーキ肉を室温に戻すために焼き始める1時間半ほど前に冷蔵庫から取り出しておきます。そして、予熱なしのフライパンに牛脂のみを塗ってコールドスタートで焼いていきます。

思ったより「15秒」は短く感じます
思ったより「15秒」は短く感じます

 正直、この焼き方に慣れないこともあり、「こんなに頻繁に焼き返して良いのか」とか「単純に面倒だ」とも思いましたが、しかしすべては美味しく食べるためです。ここは東京ガスの発表を信じ、根気強く焼いていきました。

 これを繰り返すこと5分30秒。ついにステーキが焼き上がりました。確かに東京ガスの発表の通り、肉の火の入り方にムラがなく、また焼いている最中に肉汁も出過ぎておらず、まだ肉に残っているようなテリテリの印象です。

レアっぽくもありますが、焼きムラがなく「肉のストレス」を感じない焼き上がり。それぞれの家庭の好みや状況(火力やフライパンの材質、肉質など)に合わせて焼き加減を調整してください
レアっぽくもありますが、焼きムラがなく「肉のストレス」を感じない焼き上がり。それぞれの家庭の好みや状況(火力やフライパンの材質、肉質など)に合わせて焼き加減を調整してください

 実際に口にしてみると、確かにステーキの食感が優しく上品。肉の表面と中心部で火の入り方のグラデーションを感じるような、柔和な印象の味に仕上がりました。これは確かにうまい! 正直、「15秒ごとこまめに焼き返す」という説は斬新にも聞こえ、不安に思うところもあった筆者でしたが、ここまで綺麗に焼き上がるとは意外でした。この焼き方、絶対オススメです。

 最後に松葉佐さんは「一般のご家庭ですぐにお試しできる方法です。 よくステーキをご家庭で焼いている方、特に焼き加減に悩まれている方に、一度お試しいただければと思います」と結んでくださいました。ぜひ「15秒ごとこまめに焼き返す」やり方でステーキを焼いてみてください。本当に美味しく焼き上がりますよ!

(撮影・文◎松田義人)