編集部が実際に使ってみてわかった「ファウンテンコーヒーメーカー」のここがスゴイ!

温度調整と抽出時間で同じ豆でも味が変わる。その味わいの変化を検証してみた

「ファウンテンコーヒーメーカー」の大きな特徴の一つが、抽出時間や抽出温度を細かく設定できる点。ハンドドリップ経験者ならご存じだと思いますが、同じ豆でコーヒーを淹れても、豆の量をはじめ上記2つの要素を変えることで、味わいが全く違ってくるんです。

「ファウンテンコーヒーメーカー」で推奨している「ホットコーヒー味わいチャート」を参考に設定
「ファウンテンコーヒーメーカー」で推奨している「ホットコーヒー味わいチャート」を参考に設定

 説明書に記載されている味わいチャートを読み、今回は①コーヒー豆20g×抽出時間2分、②コーヒー豆30g×抽出時間3分、の2つのパターンでコーヒーを淹れて試飲することに。設定温度はともに95℃でトライします。チャートには、豆の量と抽出時間が少なければクリアな味わい、逆に豆の量と抽出時間が増やせば、よりリッチな味わいになると記載されていますが、その結果は!?

 まずは、コーヒー豆20g×抽出時間2分の設定でコーヒーを淹れます。使用する豆は『成城石井』ブルーマウンテン ブレンド。ブルーマウンテンをベースに豊かな風味と甘味のある上品でバランスの取れたブレンドコーヒーで、穏やかな酸味とフルーティーな甘味が特徴です。ますは規定量の水をポットに入れ、フィルターに豆をセット。取っ手のボタンで抽出温度と時間を設定しスタートします。

編集T:簡単なボタン操作だけで設定が変えられるなんで正直驚き! 週末など時間がある時はハンドドリップで淹れるんですが、難しいのが温度設定と抽出時間。それがいともたやすく設定できるとはスゴイですね。

 しばらくすると水が熱せられ、ドリップがスタート。ポット底部に装着されたマグネット式のスピンシステムにより、お湯が下から上へと押し上げられ、中央に設置された筒状の先端からお湯が噴水状にまんべんなくフィルターにかかり、ドリップされていきます。

編集K:なるほど、だから名前が“ファウンテン”なんですね。繰り返しドリップして抽出効率を上げているわけか……ユニークなシステムなので見ていて飽きないですね。

 抽出されたコーヒーをさっそくカップに注ぎ、試飲をスタート。

編集K:ポットからそのままカップに注げるのが便利ですね。

編集S:ハンドドリップだと、ドリップの工程でどうしても温度が下がってしまいがちですが、こちらは熱々! バランスがよく飲みやすいのに加えて、ブルーマウンテン特有の酸味も感じられます。この設定だと、その特徴がよくわかります。仕事の合間などに、甘いものと一緒にひと息入れたい感じ。

編集K:飲み口はスッキリで、余分な雑味がほとんどない。でもちゃんと深みがあり、ほのかな苦みで、コーヒー好きに愛されそうな味ですね。

 皆、予想以上のクオリティの高さに感心した様子。そこで、スイーツとのペアリングを試してみました。

編集T:すっきりしていながらコク深いので、苺ジャム&オレンジピール入りの「マリトッツォ」がめちゃくちゃ合う! クリームの余韻が口にある間にコーヒーを飲むと、コーヒーの美味しさがより際立ちます。

焙煎度合いを深くすると、一層スイーツの甘さやコクが引き立つ

スイーツとのペアリングを楽しむ編集部員
スイーツとのペアリングを楽しむ編集部員。「マリトッツォ」と酸味もある「木苺のタルト」がよく合う

 続いて、コーヒー豆30g×抽出時間3分の設定で淹れたコーヒーの試飲へ。使用した豆は『成城石井』のロイヤルスイート ブレンド。こちらは焙煎度合いをやや深くし、深みのある上品なコクを引き出したまろやかな風味と爽やかな苦味が特徴です。

編集KS:コクがあって、パンチがある。やや深めに焙煎した豆の特徴がよく出ています。ミルクを入れると一層、リッチな味! さらに同じ豆で抽出時間を変えたり、豆の量を調整すれば、味変が楽しめますね。

編集S:チョコレートやクッキーなどの甘さを引き立ててくれますね。私、朝食はいつもミルク入りのホットを飲んでいるので、目覚めの一杯にもぴったり。

編集K:ビターテイストですね。スッキリした香りだけど、口当たりは重め。ジワリと体に浸透していくような深みがありますが、後味に嫌味がない。甘めのチョコレートやクリーム系などと相性が良さそう。

編集T:ハンドドリップで淹れた時と比べて、香り・味わいともに遜色がない。しっかりとした苦味があるのにクリアで、雑味がまったく感じないですね。しかも温度などへの気遣いが必要なく、自動で正確に淹れてくれるのが嬉しい!

 ホットコーヒーの試飲では、それぞれの豆の個性を活かした淹れ方が可能な点や、雑味が感じられない点、手軽にハンドドリップ並みのレベルの高いコーヒーが飲めると感心しきりでした。