北海道出身ライターが必ず買って帰る「函館のご当地みやげ」7選

バターをおつまみにワインが飲める!?「トラピストバター」

 下田とともに、鎖国を経て開港したのが函館ということもあり、教会や西洋風の建物も多く異国情緒あふれる町並みが見所ですね。この「トラピストバター」は中世から続くフランスのシトー会修道院の伝統製法による発酵バター。歴史深い一品なのです。

 ミルキーでコクのあるバターは、チーズのように発酵熟成させており、香りも豊か。バターをおつまみにワインが飲めるほどなのです。クラッカーやバゲッドに塗って、バターそのものを味わってみてください。

『カールレイモン』のソーセージ各種

 創業1925年、“胃袋の宣教師“と呼ばれたドイツ人マイスターのカール・レイモンが始めたハム・ソーセージ専門店。本場ドイツ伝統製法が守られ、現在も継承され親しまれています。

 スモークの良い香りに、しっかり塩気もきいていて、ご飯のおかずはもちろん、ビールとの相性もバツグン。天然腸のパリッと小気味の良い食感とともに、ジューシーな肉汁があふれます。おすすめは絶妙な配合で香りも良く、肉の旨みを引き立てる「ハーブソーセージ」です。

『嘉福堂キッチン』の「函館雪ん子」

 厚沢部で収穫される白いさつまいもを使ったスイーツ。雪のように白く、雑味の少ないスイートポテトは、すっきりした甘みと豊かな香りが特徴です。本来の食感や風味を損なわないため、皮むきや裏ごしは全て手作業で行なっています。

 道南地方の生乳のみを使った「函館牛乳」と合わせたスイートポテトのペーストをオーブンで焼き上げることで、より旨味を凝縮。隠し味に生クリームを忍ばせ、求肥でやさしく包み込んだ新感覚のスイーツです。半解凍で食べれば、某だいふくアイスのような食感を楽しめます。

北海道限定で復刻!『道南食品』の「サイコロキャラメル」

 このパッケージを見て、思わず懐かしい~と感じる人も少なくないでしょう。1927年10月より2016年3月まで『明治』が製造していた「サイコロキャラメル」。終売した同年より、『道南食品』が製造を引き継ぎ、現在は北海道限定で復刻しています。

 ミルクの甘さとコクが口いっぱいに広がり、なんとも言えないノスタルジック気持ちにさせてくれます。レトロで可愛いパッケージは、ばらまき系のお土産にもピッタリ。手軽に配れますし、意外と男性にウケることが多いです。

 特に「トラピストバター」と「塩辛みそ」は冷蔵庫に常備するほど大好きな一品。ぜひお試しください。

(撮影・文◎亀井亜衣子)