一番美味しいマリトッツォはどれ? コンビニ&カルディ&成城石井の「マリトッツォ」を食べ比べてみた

店ごとに個性豊かすぎる「マリトッツォ」をパクリ

 購入してきた各店の「マリトッツォ」を、まず数字的な面から一覧表にしてみました。

 商品名を見るだけで、それぞれの店の「マリトッツォ」がまったく違うものだとわかると思います。“風”とついていたり、ベリー系、チョコレート系、はたまた“どらやきタイプ”なども。

 値段も198~439円と幅がありますが、一番高い成城石井の「苺ジャムマリトッツォ」は2個入りなので、1個あたり200円台といったところです。また、カロリーは重さにほぼ比例しているようです。ではさっそく食べ比べてみます。

コンビニの「マリトッツォ」はどれが一番美味しい?

ファミマの「クリームシフォンマリトッツォ風」198円

 最初はファミリーマートの「クリームシフォンマリトッツォ風」(198円)です。この商品が、他のものと大きくのは、“風”とついているだけあって、本来のパン生地ではなく、シフォンケーキ生地を使用している点。

ファミリーマートの「クリームシフォンマリトッツォ」を半分にカット
ファミリーマートの「クリームシフォンマリトッツォ」を半分にカット

 食べてみると、生地はオレンジ風味で、食感はしっとりソフトで口溶けよく、とても甘い。そこに甘さ控えめのクリームが詰まっており、全体的なバランスがいいんです。ただ、マリトッツォを期待して食べると、「むむむ…」となってしまいました。“風”なので仕方ありませんが、やはりシフォンケーキ感が強いです。

セブンの「ストロベリー&ラズベリーソース仕立てのマリトッツォ」

セブンイレブンの「ストロベリー&ラズベリーソース仕立てのマリトッツォ」248円
セブンイレブンの「ストロベリー&ラズベリーソース仕立てのマリトッツォ」248円

 続いてセブンイレブンの「ストロベリー&ラズベリーソース仕立てのマリトッツォ」です。

 これは、軽めのパン生地の間にクリームが入り、下にいちごとラズベリーのWベリーソースが入っている、まさしくイメージどおりのマリトッツォ。実際に食べてみても、ふわっとやわらかいパンの食感、なめらかで酸味のあるクリームとベリーがアクセント。これはなかなか期待どおりの味わいです。

セブンの「どらやきマリトッツォ」224円
セブンの「どらやきマリトッツォ」224円

 さてセブンイレブンでは、もう1つ「どらやきマリトッツォ」というのもあります。その名の通り、どらやき生地にクリームと粒あんが入った商品。

 食べてみると、これは“生どらやき”です。明らかに “マリトッツォ”ではありませんが、一般的な生どらやき“はクリームの量が少ないことが多いので、「クリームがたっぷり入った生どらやき」と思って食べるといいかもしれません。ただし、ファミリーマートの「クリームシフォンマリトッツォ風」と同様、王道のマリトッツォ感はありません。

ローソンの「澄ふわマリトッツォ」

ローソンの「澄(すみ)ふわマリトッツォ」260円
ローソンの「澄(すみ)ふわマリトッツォ」260円

 さて、コンビニの最後はローソン。「澄(すみ)ふわマリトッツォ」です。これは国産小麦の小麦粉をブレンドしたブリオッシュ生地に、北海道産生クリームやマスカルポーネを加えたクリームを挟んでいて、下に敷かれたヘーゼルナッツチョコがアクセント。

 食べてみると、ブリオッシュ生地のパンはほろほろっとした食感。生クリーム&マスカルポーネが入ったクリームはバニラシードも入っていて香りも◎。軽くて甘さも控えめ。そこになめらかなヘーゼルナッツチョコレートのナッツ感も顔を覗かせ、香りと甘さのバランスが絶妙です。オレンジピールやベリー系の味のマリトッツォが多い中、チョコ味というのも高評価です。