廃材を食べるアース・キュイジーヌ? サステナブルな食イベントは驚きの連続だった!

50年後にはチョコレートが食べられなくなる!?

一般的にチョコレートの原料となるのは、カカオポッドの中にあるカカオ豆の胚乳の部分
一般的にチョコレートの原料となるのは、カカオポッドの中にあるカカオ豆の胚乳の部分

 この「ECOLATE」を手掛けたのは、 「あらゆるLIFEを、FULLに。」を掲げる株式会社LIFULLの飲食事業「LIFULL Table」。これまで、間伐材を使った「Eatree Cake ~木から生まれたケーキ~」、放置竹林の竹と笹を使用した「Bamboo Galette(バンブー ガレット) -竹害から生まれたガレット-」など、「食べることが地球のためになる」という理念のもと、さまざまなパティシエや料理人とコラボしてエコなスイーツを発売してきました。

 もちろん、今回、カカオの廃材がフォーカスされたのも、「食べることが地球のためになる」から。カカオは、その栽培の難しさ、気候変動による生産量の減少、新興国の需要の増加などを理由に50年後にはチョコレートが食べられなくなる可能性があるといわれています。

産地の労働問題も深刻。産品の価値を高める意味でも「ECOLATE」の意義は大きい
産地の労働問題も深刻。産品の価値を高める意味でも「ECOLATE」の意義は大きい

 さらにカカオの生産現場における問題も深刻で、低賃金、児童労働などが社会問題となっています。そんなカカオを取り巻く問題を解決する一助となるべく、この「ECOLATE」は考案されたのです。

実際の廃棄される枝や葉。これらが日本へ送られ、加工されて「ECOLATE」の原料に
実際の廃棄される枝や葉。これらが日本へ送られ、加工されて「ECOLATE」の原料に