四川料理のプロに聞いた! ブーム確実の日本人の知らない「四川料理」とは?

密かなブームの激辛魚料理「火考魚」

『蜀一蜀二』(東京・池袋)の「重慶火考魚」 2980円
『蜀一蜀二』(東京・池袋)の「重慶火考魚」 2980円

 続いて、私の中でブームの予感がビンビンしているのが、四川の魚料理。中でも「火考(本来は一つの漢字。火偏に考)魚」という料理。これは、魚を炭火などで炙り、激辛のスープで浸して煮込む重慶市万州の郷土料理です。

 2003年くらいから四川省成都に浸透し、瞬く間に四川省全土に広がった人気料理なんです。特徴は魚の大きさ。魚1匹をまるまる使用するので、ボリュームもたっぷり。さらに煮込むことで魚の出汁と辛いスープが一体となり、食べ続けるとさらに美味しくなるのも特徴です。

 鍋料理のように野菜の追加もでき、これ一品でもう他はいらなくなるので、コスパも抜群なんです。

 日本人が知っている四川料理は実は、まだまだほんの一部に過ぎません。今回紹介した「辣子鶏」や「火考魚」は定番中の定番四川料理です。まだまだ星の数ほどの四川料理がありますので、ぜひ、「四川フェス」に参加している店舗に行ったり、お取り寄せをしてみて、本格的な四川料理を体験してみてください。

●DATA

四川フェス2020外観