科学実験で酒×料理の最適なマリアージュが判明!「うま味」が増す組み合わせはどれ?

ダントツで「うま味」が増幅したマリアージュは?

 対象は白ワイン、赤ワイン、シャンパン、日本酒、ビール、ウィスキー、ジンの7種類のアルコール飲料。そして肉料理や魚料理、ジャンクフードなど25種類の料理です。そこで最も“うま味”が増したのは、日本酒と魚介料理の組み合わせという結果になりました。

 うま味成分を多く含む日本酒は、どの料理と合わせてもうま味を増幅させることが判明しましたが、特に“生牡蠣やムール貝の白ワイン蒸し”が、より顕著にうま味スコアの増幅が見られたそうです。これは魚介類に含まれるうま味成分「イノシン酸」と、日本酒に含まれるうま味成分「グルタミン酸」が作用し合った結果と推測されています。

 日本酒と魚料理の組み合わせは、昔から相性が良いとして、食文化として根付いていたものでしたが、最近では白ワインとのマリアージュを好む人も少なくありません。

 ただ今回の実験結果から、うま味の増幅度という尺度で測った場合に限り、白ワインよりも日本酒との組み合わせの方が、スコアは上回るということがわかりました。

 お祝い事には何かと欠かせない日本酒。特に新年には、よく飲むという人も少なくないでしょう。ぜひ、旬の牡蠣や魚介料理と合わせて、楽しんでみてはいかがでしょうか?