セコすぎてドン引き! 食にまつわる「どケチ&セコい行動」リアルエピソード4選

目撃談4. とにかく早く〆たがる部長(20代男性・営業)

 僕が新入社員の時、初めての部の飲み会でのことです。部長が率先して、美味しくてなかなか予約が取れないと評判の高級焼肉屋を予約してくれていて、6人で行ったんです。始まりは部長の挨拶と乾杯。「みんな楽しんでくれ」とニコニコしているのですが、料理の注文は部長仕切り。

 それはいいのですが、なぜかミノやマルチョウなど、ホルモンばかり注文するんです。いや、もちろん新鮮で美味しいですよ。でも、ここは焼肉の名店です。みんな、タン塩やカルビ、ロースなど、焼肉らしい部位を食べたいはずなのに、誰ひとり文句を言いません。

 すると隣に座っていた先輩が、「ケチだから、いつも安いホルモンしか頼まないんだよ」とちょっとあきれ顔で耳打ちしてきました。さらに、入店から30分も経たないうちに、部長から「ビビンバとか白飯はいいのか? ユッケジャンも頼むなら今だぞ」との声。え? さっき乾杯したばかりなのにもう〆料理? いくらなんでも早すぎでしょ。まだほとんど食べても飲んでもいないんですが…。

 そして1時間も経たないうちに、部長はウーロン茶だけで顔が赤くしながら、「腹一杯だな。そろそろ出るか。みんなお疲れ!」と強引にお開きに。何これ? 帰りに隣に座っていた先輩と、その足で別の焼肉屋に寄って、改めて存分に肉を食べ直し、あんなセコい上司にだけは絶対になるまいと、固く誓い合ったのでした。

(構成◎土原亜子)