漁師町・浦安の“ロックな魚屋”、見参!<前編>【房総food記】

海と魚の豊かさを、
表現できる魚屋でありたい。

 自らも3児の父であり生粋の浦安っ子である森田さんは、街の子供たちに、浦安のアイデンティティである海や魚の魅力を伝えたいと、店の内外で様々な企画を実施しています。 

 なかでも売り場に不定期で登場する“お魚タッチプール”は、サメやエイなどの生きた魚がビニールプールの中で泳ぎ回る大人気コーナー。また、毎年7月の海の日に行われるバンドのワンマンライブでも、魚と触れ合えるコーナーを設けたりマグロの解体ショーを行ったりと、親子で楽しめる構成にし、魚の魅力を発信しています。

「海にはこんなにいろんな魚がいるんだって、うちの店で知ってほしいんだよね」

 その森田さんが新たに挑んだのが、2号店の開業。「もっと魚を食べてほしいから、市場を飛び出して、街の中でも勝負したい」と、祖父・泉澤銀蔵さんが開いた魚市場店からも程近い堀江地区で船出しました。

 <後編>では、6月1日にオープンしたばかりの堀江店を訪ねます。どうぞお楽しみに!

「鮮魚 泉銀」は、一般客も買い物ができる「浦安魚市場」の中にある。60年以上前に、母方の祖父・泉澤銀蔵さんが始めた店だ。「うちは、父方は漁師の家系、母方は鮮魚店だから、俺は魚の申し子みたいなもんよ(笑)」と森田さん。2号店のオープン以来、魚市場店は週末の土日だけの営業に。
「鮮魚 泉銀」は、一般客も買い物ができる「浦安魚市場」の中にある。60年以上前に、母方の祖父・泉澤銀蔵さんが始めた店だ。「うちは、父方は漁師の家系、母方は鮮魚店だから、俺は魚の申し子みたいなもんよ(笑)」と森田さん。2号店のオープン以来、魚市場店は週末の土日だけの営業に。
取材時に入荷していた巨大な「オオカミウオ」。他にも、神津島から届いた高級魚「ウメイロ」や「ゴマテングハギモドキ」などのレアな魚が目白押し! 森田さんがバンド活動を通じて築いた“お魚ネットワーク”を生かし、全国各地から珍しい魚が集まる。常連さんからも「ここに来ると、他の店にはない面白い魚に出会える」との声多数。
取材時に入荷していた巨大な「オオカミウオ」。他にも、神津島から届いた高級魚「ウメイロ」や「ゴマテングハギモドキ」などのレアな魚が目白押し! 森田さんがバンド活動を通じて築いた“お魚ネットワーク”を生かし、全国各地から珍しい魚が集まる。常連さんからも「ここに来ると、他の店にはない面白い魚に出会える」との声多数。
岩手県釜石市のブランド牡蠣「桜満開牡蠣」も取り扱う。育てているのは震災前にライブ公演で知り合った現地の養殖漁師さんたち。震災後、養殖事業を再開したこの牡蠣を「少しでも復興の応援になれば」と仕入れ続けている。ライブで各地を回り、土地の漁師や生産者、それまで知らなかた魚の食べ方に出会うことも森田さんの楽しみの一つ。
岩手県釜石市のブランド牡蠣「桜満開牡蠣」も取り扱う。育てているのは震災前にライブ公演で知り合った現地の養殖漁師さんたち。震災後、養殖事業を再開したこの牡蠣を「少しでも復興の応援になれば」と仕入れ続けている。ライブで各地を回り、土地の漁師や生産者、それまで知らなかた魚の食べ方に出会うことも森田さんの楽しみの一つ。
子供たちから“船長”のニックネームで呼ばれている森田さん。写真の絵は、鰹節の一大産地・鹿児島県枕崎市の友人の子からプレゼントされた、ライブ中に魚の解体をする“船長”の図。
子供たちから“船長”のニックネームで呼ばれている森田さん。写真の絵は、鰹節の一大産地・鹿児島県枕崎市の友人の子からプレゼントされた、ライブ中に魚の解体をする“船長”の図。
取材にかこつけ入手した戦利品を、自宅にて盛り合わせ。手前左から時計回りに、天然ミナミマグロのブツ(100g 800円~)、ねっとり濃厚な勝浦産の初鰹、フグ皮を思わせるマグロの皮の湯引き、そして自家製クジラベーコン。塩のみを使い完全無添加で仕上げたクジラベーコンは出色のうまさ! マグロのブツは森田さんのオススメ通りに常温のまま塩をふって食べると、表面に脂が溶け出して実に美味。値段は税別表記(自家製クジラベーコンは魚市場店のみの限定販売)。
取材にかこつけ入手した戦利品を、自宅にて盛り合わせ。手前左から時計回りに、天然ミナミマグロのブツ(100g 800円~)、ねっとり濃厚な勝浦産の初鰹、フグ皮を思わせるマグロの皮の湯引き、そして自家製クジラベーコン。塩のみを使い完全無添加で仕上げたクジラベーコンは出色のうまさ! マグロのブツは森田さんのオススメ通りに常温のまま塩をふって食べると、表面に脂が溶け出して実に美味。値段は税別表記(自家製クジラベーコンは魚市場店のみの限定販売)。
市民の台所である「浦安魚市場」は、朝4:00~正午までの営業、月曜・第3火曜休。鮮魚のほか、浦安名物の焼きアサリ&ハマグリ、佃煮、精肉、青果、うなぎ、大衆食堂に寿司屋、中華までが揃い、週末は多くの人でにぎわう。毎月第一土曜は特売日。詳細は市場のHPを
市民の台所である「浦安魚市場」は、朝4:00~正午までの営業、月曜・第3火曜休。鮮魚のほか、浦安名物の焼きアサリ&ハマグリ、佃煮、精肉、青果、うなぎ、大衆食堂に寿司屋、中華までが揃い、週末は多くの人でにぎわう。毎月第一土曜は特売日。詳細は市場のHPを(http://www.urayasu-uoichiba.ne.jp/

●SHOP INFO

店名:「鮮魚 泉銀 浦安魚市場店」(いずぎん)

住:千葉県浦安市北栄1-10-20 浦安魚市場4番通り
TEL:047-351-5752
営:5:00~12:00(土日のみ営業。月曜を除く平日は「堀江店」にて営業)
駐車場:70台(無料)
カード使用不可 地方発送可 東京メトロ東西線「浦安駅」北口より徒歩3分
※「漁港」や「鮮魚 泉銀」の最新情報については「漁港」のオフィシャルHP(http://www.gyoko.com/index2.html)、及び森田さんのオフィシャルブログ「漁港 森田釣竿の航海日誌」(http://ameblo.jp/tsurizaomorita/)をチェック。魚介や海関連の漢字を駆使した、独特の文体が魅力のブログやSNSも必見!

※7月17日(月・祝)の海の日には恒例のワンマンライブも開催。当日券などのチケット情報は上記HPにて。

●著者プロフィール

白井いち恵

千葉市育ち&在住の編集者・ライター。『千葉の本』『千葉の本2』(京阪神エルマガジン社)を手がけ、出身地・千葉県の知られざるおいしい&楽しいを大特集した。路線バス好きでもあり、著書に『東京バス散歩』(同上)。