大阪出張がもっと楽しくなる! 新ランドマーク「ホテルロイヤルクラシック大阪」に泊まって食べ歩く“座裏”の楽しみ方

食通も納得の古き良き大衆酒場『酒房 一富士』

 その年季の入った佇まいで酒呑みの心を鷲掴みにしているのが『酒房 一富士』。初代から現在厨房に立つ3代目までずっと夫婦で切り盛りしている大衆酒場で、厨房をぐるりと囲む7角形のカウンターには、毎日通う常連のお父さんも、若い女性二人組も肩を並べ、ふらりと立ち寄っても受け入れてくれる気さくさが嬉しい一軒。ここでおすすめはと聞けば「おでんとどて焼き」と返ってきます。期待を裏切らない安定感にも嬉しくなります!

だいこん、たまご、あつあげ各種150円
だいこん、たまご、あつあげ各種150円

 おでんは定番のだいこん、たまご、あつあげ。おや、大根の色が薄い? と感じる人もいるかも知れませんが、それは毎朝いちからだし汁を仕込んでいるから。澄んだだし汁の上品な味わいが、飲み始めのお腹にちょうどよく、毎朝決まったお豆腐屋さんから仕入れる厚揚げも、大豆の風味をしっかり感じられます。

「どて焼き」360円
「どて焼き」360円

「どて焼き」も、毎朝9時から仕込み始めるさっぱりとした白みそベースで、いくらでも食べられるとおかわりする人も多いそう。毎日最初から仕込むといっても、柔らかく煮込まれた牛スジには旨みと味噌のコクがしっかりからまり、お酒がくいくいと進みます。

「こなき純米」630円
「こなき純米」630円

 お酒のラインアップも充実。鳥取県の超辛口「こなき純米」など、非日常なひと時を楽しむにはちょうどいい珍しい銘柄にも出会えます。お酒も一品料理も、黒板にずらりと書かれているので、まずはそちらをチェックするのが吉。一品は250円から、定番に加えて市場で仕入れた素材を使った日替わりメニューも豊富です。寒くなってきたら、大量のかつおぶしで作るだし汁と、豆腐半丁を丼にドドンと盛った「湯豆腐」(450円)が登場。4月頃まで注文できます。

 年季の入ったおでん鍋や不思議な形のカウンター、柔らかい笑顔で迎えてくれる店主夫婦の佇まい、すべてがお酒を美味しくするアテに。ひとりでもスッと馴染める空気感にも酔いしれてみませんか。

●SHOP INFO

酒房 一富士 外観

店名:酒房 一富士

住:大阪市中央区難波4丁目2-10
TEL:06-6631-3015
営:17:00~23:00
休:日曜、祝日