旨い店はタクシー運転手に訊け! 『いっぺこっぺ 飯田橋店』で“東京一美味しいカツカレー”を食べてきた

カレーととんかつが別皿の贅沢さ

カレーメニューは「ロースカツカレー(150g)」(1200円)、「ヒレカツカレー(150g)」(1500円)、「上ロースカツカレー(200g)」(1800円)、「カタロースカツカレー(300g)」(2000円)。
カレーメニューは「ロースカツカレー(150g)」(1200円)、「ヒレカツカレー(150g)」(1500円)、「上ロースカツカレー(200g)」(1800円)、「カタロースカツカレー(300g)」(2000円)。

 私が『とんかつ檍』でいつも注文するのは「上ロースかつ定食」。これと同様のタイプを食すべく、「上ロースかつカレー」(200g)をオーダーしました。ここでは、注文が入ってから、1つ1つ丁寧に衣をつけて揚げていきます。10分弱ほどして、カレーライスととんかつが別皿で登場しました。

店内はカウンターのみの12席。定食もあり、ご飯・みそ汁付きの「特上棒ヒレカツ定食(230g)」(2500円)、「リブロースカツ定食(400g)」(2800円)、「特上ロースカツ定食(300g)」(2000円)。さらに持ち帰り用のお弁当もあります
店内はカウンターのみの12席。定食もあり、ご飯・みそ汁付きの「特上棒ヒレカツ定食(230g)」(2500円)、「リブロースカツ定食(400g)」(2800円)、「特上ロースカツ定食(300g)」(2000円)。さらに持ち帰り用のお弁当もあります

 普段、私が常連になっている店では、カツカレーを注文する際、必ずカツの上にカレーはかけないでくださいとお願いしています。理由は、とんかつはとんかつだけで味わいたいし、カレーはあくまでもトンカツのソースとして後から味わいたいからです。でも『いっぺこっぺ』は、そんなわがままを言う必要もなく、最初から別。もう幸せの極みです。

「上ロースかつカレー」(200g)1800円
「上ロースかつカレー」(200g)1800円

 手のひらよりも大きい上ロースかつと、シャキシャキのキャベツ。まずはとんかつを塩だけで味わいますが、『檍』同様、ここでも塩を3種類揃えているので、それぞれの違いを試すことができます。「ピンクロックソルト」は、まろやかで優しい塩味、「ヒマラヤ岩塩ナマック」は、硫黄のような強い香りがするパンチ系、「テキサス岩塩」は薫香がするゴージャス系。

左から、ピンクロックソルト、ヒマラヤ岩塩ナマック、テキサス岩塩の3種類。ソースもあります
左から、ピンクロックソルト、ヒマラヤ岩塩ナマック、テキサス岩塩の3種類。ソースもあります

 期待通り『檍』の上ロースかつは、油キレのいいサクサクの衣が芸術のようについており、脂と赤身のバランスがよいお肉の断面はほんのりピンク色。もちろん柔らかくて、口のなかで脂が広がると、やっぱり最高でした。

 続いてカレーに浸してとんかつを食べます。そのカレーはとんかつを引き立てるかのごとく旨みがあって、辛すぎず甘すぎず、極上のソースのように深い味。しかも豚肉も入ってるんです。う~ん、さすが豚肉を知り尽くした店が作るカレーです。頭が下がる思いで、キレイに平らげました。

 気に入ると、再訪するのが私の性分。翌週には、一番お得な「ロースかつカレー」を食べにいきました。こちらはワンプレートですが、ちゃ~んと、とんかつはキャベツとご飯の山の上に載っていて、私好み。

「ロースかつカレー」1200円
「ロースかつカレー」1200円

 食べてみると、とんかつもキャベツもツヤツヤのごはんもカレーも、それぞれ美味しいうえ、バランスも最高です。この値段でこの美味しさなら、毎週食べに行きたいと思ってしまいました。やっぱり東京一のとんかつ屋が作るカツカレーは東京一と言ってよいのかもしれません。

『いっぺこっぺ』飯田橋店は、まだ穴場。急いで行ってみて下さい。そのうち、行列必至になること間違いありませんよ。

(撮影・文◎土原亜子)

●SHOP INFO

いっぺこっぺ飯田橋店

店名:いっぺこっぺ飯田橋店

住:東京都千代田区飯田橋1丁目7-11
営:11:00~15:00、17:00~21:00
休:日

●プロフィール

荒川治

東京都内在住のタクシー運転手。B級グルメ好きが高じて、現職に就き、お客さんを乗車させつつ、美味い店探しで車を回している。中年になってメタボ率300%だが、「死神に肩をたたかれても、美味いものを喰らって笑顔で死んでやる」が信条。写真検索で美味しそうなモノを選び、食べに行って気に入ればとことん通い倒す。でもじつは、自分で料理を作ることも好きで、かなりの腕と評判。