4人のタップスターが語る!「ピルスナーウルケル」の魅力!

タップスターが注ぐ3種のピルスナーウルケル

 注ぎ方によって変わる味わいの違いを楽しむのが「ピルスナーウルケル」との向き合い方。タップスターたちによる対談の前に、代表的な3種の注ぎ方を紹介しよう。

「ハラディンカ」

「ハラディンカ」。伝統的なチェコの注ぎ方で、先に泡を入れ、その下にビールを注ぐ。程よく炭酸を抜き、ビール本来の味わいを引き出すとされる。ゆっくりと味わいたいときに向く注ぎ方だ。

キャプション 「シュニット」。ピルスナーウルケルの味わいをより強調し、より深いアロマを感じられる一杯。タップスターはこの技術を身に付けるのが必須で、実技試験でも試される

「シュニット」。ピルスナーウルケルの味わいをより強調し、より深いアロマを感じられる一杯。タップスターはこの技術を身に付けるのが必須で、実技試験でも試される。

ピルスナーウルケル

「ミルコ」。ダイナミックに泡そのものを楽しむ、「ピルスナーウルケル」ならではの注ぎ方。濃厚な泡からは強い甘みも感じられるため、食後に飲むという人も。口当たりの良さも楽しめる。

ピルスナーの元祖として世界を一変させただけの実力が宿る

ピルスナーウルケルで乾杯「ナズドラヴィー!」
ピルスナーウルケルで乾杯「ナズドラヴィー!」

 日本初のタップスターである佐藤さんを中心に、チェコ語で乾杯する4人。野々村さん、三川さん、小松さんは今年、新たに認定された、いわば同期。3人を代表して、小松さんがピルスナーウルケルとの出合いを振り返る。

『自家製ソーセージ&麦酒サル・ベーコン 江坂本店』の小松大輔さん
『自家製ソーセージ&麦酒サル・ベーコン 江坂本店』の小松大輔さん

小松さん「瓶では以前にも飲んだことがありましたが、専用サーバーで注がれたハラディンカを飲んで感動しました。麦芽の甘みをスゴイ感じて、後から爽やかな苦味が追いかけてくる。全く別のビールと感じました」

 ピルスナーウルケルのブランド理念は「醸造家がビールを醸造し、注ぎ手が完成させる」。この重要性を日本で実感したのはほかの2人も同様。だから、3人はタップスターを志したのだ。それは佐藤さんも現地で感じていた。

『Brasserie Beer Blvd.』、『PILSEN ALLEY』、『BULVAR TOKYO』の3店舗のオーナー佐藤裕介さん
『Brasserie Beer Blvd.』、『PILSEN ALLEY』、『BULVAR TOKYO』の3店舗のオーナー佐藤裕介さん

佐藤さん「僕が初めてチェコに行ったのが12年前。専用サーバーから注がれる一杯を飲んで、『これが本物のピルスナーなんだ』と感激しました。苦味と甘みのバランス、独特のカラメル感、ホップに由来するスパイシーな香りが複雑に絡み、これだけで完結する美味しさがあった。だから、飽きずに飲み続けられたのだと思います」

 今や世界のビールの7割を占めるピルスナーだが、元祖はピルスナーウルケル。注ぎ手がビールを完成させる理念も浸透しているチェコではたっぷりの泡とビールを楽しむ文化が根付くが、それはそもそも泡自体が美味しいから。さらにはミルコやハラディンカなど、様々な注ぎ方があり、いずれも苦味と甘みのバランスが良い。

『ビアレストラン オーデン』の三川華奈さん
『ビアレストラン オーデン』の三川華奈さん

三川さん「唇で美味しいと感じる泡。唇に当たる感触がもう最高」

 注ぐだけでなく、管理などもタップスターの大切な役割。本場ですべてを学んだ彼らは醸造家の誇りまで伝えたいと意気込む。

小松さん「木樽を使ったパラレルブルーイングが象徴するように、変わらないことが太い柱としてあります」

『ニユートーキヨー 数寄屋橋本店 Brauhaus』の野々村光太郎さん
『ニユートーキヨー 数寄屋橋本店 Brauhaus』の野々村光太郎さん

野々村さん「関わる人すべてが家族なんですよね。企業とか、国籍とか、そういったものをすべて超越して不変の美味しいビールを真っ直ぐ伝えたいと思っています」

小松さん「1842年に誕生したビールを今、僕が同じように飲んで美味しいと感じ、同じように感動している。ここに壮大なロマンがあるんです」

佐藤さん「今、世界のビールってほとんどが金色なんですけど、このピルスナーウルケルが世界で初めて生まれた金色のビール。この一杯が世界のビールを金色に変えてしまったんですよ。その歴史と感動を日本でも伝えたいですね」

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 世界最古のピルスナービール「ピルスナーウルケル」は、作り手の思いが詰まったこだわりの一杯。ビールのプロたちを虜にした本物の味を夏の終わりに感じてみてはどうだろう。