ラーメン官僚が厳選! GWに食べたい日本全国の超優秀ラーメン【東日本編】

中部・北陸エリアは静岡・長野・新潟・愛知のラーメン激戦県が狙い目

『麺’s食堂 粋蓮』(静岡県焼津市)の「粋蓮醤油らぁ麺」
『麺’s食堂 粋蓮』(静岡県焼津市)の「粋蓮醤油らぁ麺」

1)県土が東西に長く、県東・県央・県西で全く異なるラーメンシーンを展開させる静岡県
2)老舗と新店とが仲睦まじく共存し、独自のラーメン文化を構築している山梨県
3)都内最先端のノウハウを巧みに採り入れた、多種多様なラーメンが各地で楽しめる長野県

 これらの県におけるオススメ店舗は、『麺’s食堂粋蓮』(静岡県焼津市)、『麺屋さすけ(静岡県掛川市)』『麺屋龍壽(静岡県浜松市)』『桂山(山梨県上野原市)』『平和園(山梨県甲州市)』『アルプス食堂(山梨県韮崎市)』『中華そば鍾馗(長野県長野市)』『尚念(長野県松本市)』『大黒食堂(長野県千曲市)』等。

『成龍』(新潟県加茂市)の「中華そば」。背脂の量は調整可能
『成龍』(新潟県加茂市)の「中華そば」。背脂の量は調整可能

4)全都道府県トップのご当地ラーメン数を誇るラーメン王国・新潟県
5)全国レベルの有名ご当地麺〈富山ブラック〉を擁する富山県
6)北陸四県の中ではラーメンのバリエーションに富む石川県
7)ラーメン屋台が現在もなお盛況な敦賀市の存在が光る福井県

 これらの県におけるオススメ店舗は、『成龍』(新潟県加茂市)、『ニューハルピン』新潟県上越市)、『はじめ家』(富山県魚津市)、『喜八』(富山県富山市)、『自然派ラーメン神楽』(石川県金沢市)、『金澤濃厚中華そば神仙』(石川県金沢市)、『池田屋ごんちゃん』(福井県敦賀市)など。

『らぁ麺 紫陽花』(名古屋市)の「醤油らぁ麺」
『らぁ麺 紫陽花』(名古屋市)の「醤油らぁ麺」

8)また、一都三県に負けずとも劣らない水準の創作ラーメンの実力店がしのぎを削る愛知県のオススメ店舗は『らぁ麺 紫陽花』(名古屋市)、『自家製麺 公園前』(岡崎市)、『だし・麺 未蕾』(蒲郡市)など。
9)関西圏の出汁文化を巧みに採り入れたラーメンがきら星のごとき輝きを放つ三重県のイチオシは『青雲志』(松阪市)、『鉢ノ葦葉』(四日市市)の2軒だ。
10)さらにご当地麺〈高山ラーメン〉を擁し、県南部も同県史上かつてない程の盛り上がりを見せる岐阜県。オススメ店舗は『つづみそば』(高山市)、『りきどう』(岐阜市)など。

 計10県で構成される、中部・北陸エリア。とりわけ、静岡、長野、新潟、愛知の四県は、全国でも指折りのラーメン激戦県であり、現地に足を運べば、ラーメンの世界にドップリと浸ることができるはず。

 静岡県と愛知県の二県を股に掛け、東海道沿いのオススメ店舗を攻略していくのも面白そう。新潟県と長野県を合わせ、温泉巡りをしながら気になる店舗をジックリと食べ歩くといった、大型休暇ならではの行程を組んでみるのも楽しそうだ。

●著者プロフィール

田中一明

フリークを超越した「超・ラーメンフリーク」として、自他ともに認める存在。ラーメンの探求をライフワークとし、新店の開拓、知られざる良店の発掘から、地元に根付いた実力店の紹介に至るまで、ラーメンの魅力を、多面的な角度から紹介。「アウトプットは、着実なインプットの土台があってこそ説得力を持つ」という信条から、年間700杯を超えるラーメンを、エリアを問わず実食。47都道府県のラーメン店を制覇し、現在は各市町村に根付く優良店を精力的に発掘中。