ラーメン官僚が厳選! GWに食べたい日本全国の超優秀ラーメン【東日本編】

関東エリアは店が多い! テーマに沿った食べ歩きがオススメ

『中華そば 四つ葉』(埼玉県川島町)の「四つ葉そば」
『中華そば 四つ葉』(埼玉県川島町)の「四つ葉そば」

 他県と比較して圧倒的な店舗数を誇り、年間数百軒もの新店が生まれる東京都が中核。

 東京都を囲むような形で鎮座する三県(神奈川県・埼玉県・千葉県)の陣容も厚く、北関東三県(茨城県・栃木県・群馬県)も、仮に関東エリア以外にあれば、店舗数相対上位となるほどの充実ぶり。

 関東エリア以外にお住まいで、初めて同エリアのラーメン店に足を延ばそうと考えている方々は、あまりの店舗数の多さに、どの店に足を運べば良いのか分からなくなってしまうことだろう。

 というわけで、結論。GW中のラーメンライフを関東エリア、特に東京都で楽しみたいと考えている方には、ある種の“割り切り”が必要。例えば、食べ歩きに自分なりのテーマを設定し、そのテーマに沿った食べ歩き行程を立案すること等をオススメしたい。

 具体的には、例えば〈荻窪ラーメン〉の代表格である『春木屋本店』(杉並区)、「油そば」の元祖とされる『珍珍亭』(武蔵野市)、〈つけ麺〉の聖地『東池袋大勝軒』(豊島区東池袋)、『東池袋大勝軒』と肩を並べる“もうひとつ”の大勝軒の総本山『永福町大勝軒』(杉並区永福町)。〈八王子ラーメン〉の元祖『初富士』(八王子市)といった、歴史的名店に絞り込んだ食べ歩きなどは、なかなか面白いのではないかと思う。

 もちろん、食楽webで私が紹介した店舗の中から数軒をチョイスし、それらに足を運ぶという食べ歩きも、個人的には大いに歓迎だ。

東京・本郷三丁目の名店『中華蕎麦にし乃』の水原氏が新たにオープンした『キング製麺』(北区)の「白だしラーメン」
東京・本郷三丁目の名店『中華蕎麦にし乃』の水原氏が新たにオープンした『キング製麺』(北区)の「白だしラーメン」

 東京都以外にも『手打焔』(栃木県那須塩原市)、『支那そばなかじま』(群馬県高崎市)、『拉麺 時代遅れ』(茨城県常総市)、『中華そば 四つ葉』(埼玉県川島町)、『中華蕎麦 とみ田』(千葉県松戸市)、『らぁ麺屋 飯田商店』(神奈川県湯河原町)といった全国的名店や新進気鋭店がひしめき合う同エリア。

 特に、今年のGWは大型休暇となるため、観光も兼ねて、店舗近隣に有名観光地が控える『手打焔』『飯田商店』などを攻めてみるのもアリ。また、営業時間が非常に短く「雨の日・風の強い日・暑い日・寒い日・店主の体調が良くない日」には店を開けない『時代遅れ』のような高ハードル店にアタックを試みるのも、選択肢のひとつだ。

『拉麺 時代遅れ』(茨城県常総市)の「昭和の素ラーメン」
『拉麺 時代遅れ』(茨城県常総市)の「昭和の素ラーメン」