「カッティングボード」をテーブルに!【ザ・キッチン道具マスター05】

「カッティングボード」をテーブルに!【ザ・キッチン道具マスター05】

「鯛の昆布締め」のレシピ

 鯛やヒラメなどの白身魚は、昆布締めにすると、美味しさがグッと引き立つ。和食店の「お造り」の味になるのだ。昆布締めにすることで、魚の水分が昆布に吸われて身が引き締まると同時に、昆布の旨みが魚に移るので、食感も味わいも奥深くなるのである。今回はオリーブの樹のカッティングボードに、鯛の昆布締めとスモークサーモンを盛りつけた。

材料(1~2人分)

鯛刺身(柵・約150g)……1枚
昆布(乾物)……鯛が挟める長さ
天然塩……適量
酒……適量
(飾り)
葉……適宜

作り方

1.鯛の柵の両面に軽く塩をふっておく。

2.キッチンペーパーに酒を含ませて、昆布の表面を軽くふく。

3.鯛の柵と昆布の長さを合わせて切り、昆布で鯛をはさむ。

4.【3】をラップで包み、冷蔵庫に入れて、約4~6時間置く。

5.ラップを外して包丁で鯛を切り、皿に盛りつけ、<わさび・醤油><塩・すだち>などお好みでいただく。

POINT

「カッティングボード」をテーブルに!【ザ・キッチン道具マスター05】

鯛は新鮮な刺身用を使う。(左)鯛を昆布ではさんだところ(写真は4柵分)(右)おもしはせずにラップで包んで冷蔵庫に入れる。6時間くらいが食べごろ。私は、まる一日置いて食べたことがあるが、しっかり昆布の旨みがのって美味しかった。長く締ると、昆布をはがすとき糸を引くときがある。これは昆布の成分によるもので、腐っているわけではない。

●著者プロフィール

写真・文/Amiyumi

東京都出身・多摩地区在住。料理エディター歴20年。手掛けた書籍や雑誌は数知れず。日々翻弄される仕事の合間の休息地として自宅キッチンとキッチン道具をこよなく愛する。