旨い店はタクシー運転手に訊け! 『寿製麺よしかわ』の「いわしそば」に行列ができる理由

「ぶりつけそば」も秀逸でした!

「特製ぶりつけそば」1,150円(並)。大盛りは1,250円
「特製ぶりつけそば」1,150円(並)。大盛りは1,250円

 というわけで、訪店2回目。食べるものは決まっていました。「ぶりつけそば」と「ぶり丼」です。魚使いが上手い店ですから“ブリづくし”で行く方針です。

 ちなみに『よしかわ』は、埼玉県上尾本店、川越、坂戸にも店があります。それぞれの店で魚介を使った個性的なメニューを出しているそうですが、この「ぶりつけそば」や「ぶり丼」は東京初進出の西台店限定のメニューだそうです。

 麺は、北海道産小麦「はるゆたか」を100%使った自家製麺です。弾力があって、旨みも濃い。また、つけ汁は、煮干しとブリの様々な部位を入れて、濃厚なエキスや脂を取り出し鶏白湯を合わせているそうです。まさに魚の濃厚なスープといった感じです。

左が「ぶりつけそば」の麺、右が「煮干しそば」に使用する麺。色や太さの違いがわかります
左が「ぶりつけそば」の麺、右が「煮干しそば」に使用する麺。色や太さの違いがわかります
「ぶり丼」460円
「ぶり丼」460円

「ぶり丼」は、まずは、すだちを絞って塩で味わい、次に醤油をちょっとだけ垂らしていただきます。こちらも超新鮮で分厚いブリが使われています。そして、最後はラーメン屋さんならではの食べ方…つけ汁に割スープをもらい、それをぶり丼にかけていただきます。まさに漁師飯を彷彿させる味わい。

「ぶり丼」につけ汁を入れてぶり茶漬けにしました
「ぶり丼」につけ汁を入れてぶり茶漬けにしました

 こうして二日間に渡って4品を制覇しました。でも、食い意地の張った筆者のこと、これでは終わらず、実はつい先日3回目の訪店を果たし、「特製煮干しそば黒醤油」もいただいてきました。

「特製煮干しそば黒醤油」1,000円
「特製煮干しそば黒醤油」1,000円

 黒醤油には、宮内庁御用達の「関ヶ原たまり醤油」を使用しているそうです。白醤油に比べて真っ黒なスープですが、濃いだけでなく、醤油の旨み、甘味が際立つスープです。

 というわけで、全メニューをほぼ制覇しました。が、やはりこういう新店は、これからも季節ごとの煮干しの違いなどにより、少しずつブレや進化があって、それが楽しいもの。だから今後も通い続ける予定です。

 まずは、魚の旨味の濃い「煮干そば」&「いわしそば」から体験してみてください。

(取材・文◎土原亜子)

●SHOP INFO

寿製麺よしかわ 店内

店名:寿製麺よしかわ

住:東京都板橋区蓮根3丁目8-14
TEL:非公開
営:11:00~15:00、17:00~21:00LO、土11:00~20:00
休:日

●プロフィール

荒川治さん

東京都内在住のタクシー運転手。B級グルメ好きが高じて、現職に就き、お客さんを乗車させつつ、美味い店探しで車を回している。中年になってメタボ率300%だが、「死神に肩をたたかれても、美味いものを喰らって笑顔で死んでやる」が信条。写真検索で美味しそうなモノを選び、食べに行って気に入ればとことん通い倒す。でもじつは、自分で料理を作ることも好きで、かなりの腕と評判。