旨い店はタクシー運転手に訊け! 10月10日は「パンチョの日」。昔懐かしいナポリタンを腹いっぱいデカ盛りで!

合言葉は「アルデンテってなんですか?」

 パンチョの「ナポリタン」が無性に食べたくなる理由は、「安い、多い、美味しい」だけではありません。なんといっても「昔懐かしい」味だからです。かといって老舗洋食屋や喫茶店の味でもなく、一番近いのはおふくろが作ってくれていた味。でもやっぱり何かが違う。

「ナポリタン」大690円、厚切りベーコン200円
「ナポリタン」大690円、厚切りベーコン200円

 その一番のポイントはまず“麺”です。お店の壁にも貼ってあるように「アルデンテって何ですか?」が合言葉で、パンチョでは麺は茹で置いたものを使っています。これを注文が入ってから、強火で一気に炒めます。

 麺を茹でていた新橋店の店長・和田秀作さんに聞くと、

「うちで使っている麺は2.2mmの極太麺です。1回に1袋4kgを計6回、各19分間ずつ茹でて、それを丸一日、冷蔵庫で寝かします。寝かした麺はほどよく水分を吸っているので、トマトソースとの辛みもよくて、昔懐かしい味に仕上がるんです」

 そのもっちりやわやわのの麺を中華料理のような火力の強火で炒めるので、ところどころ麺にパリッとしたところがあって、これがたまらなく旨いんです。

オリジナルのトマトソース
オリジナルのトマトソース

 また、「トマトソースのメインの材料はケチャップですが、そこに旨みの決め手であるホールトマトと調味料を合わせて煮込んでいます」と和田さんが言っていました。こちらのナポリタンは、そのトマトソースが麺にとろりと絡まり、甘み、旨み、酸味のバランスが絶妙なんです。具材にはソーセージ、玉ねぎ、ピーマンがゴロゴロと気前よく入っています。どうやって作っているかを聞けば聞くほど、手間暇をかけていることがよくわかります。

「ミートソース」はたっぷりのお肉が入っています
「ミートソース」はたっぷりのお肉が入っています