本当に煙が出ない? 話題の焼き肉ホットプレート「やきまる」を使ってその凄さを体感!

コンパクトサイズなので少人数向き

 やきまるは、カセットボンベ式の焼き肉専用グリルです。サイズは幅303×奥行278×高149mm、重さは約2.0kg。一般的なカセットコンロをひと回り小さくしたぐらいの、コンパクトなサイズ感となっています。

ホットプレートと違って収納場所を選ばないのが強み
ホットプレートと違って収納場所を選ばないのが強み

 電源を使わないので、ベランダやキャンプでも使いやすいのがいいところ。ただし、プレート部分は直径約24cmほどなので、3~4人での使用が限界かなという印象です。

「イワタニカセットガス」の使用が推奨されており、連続燃焼時間は約217分となっています。火加減はつまみを回して調整する仕様で、使い方に困ることはないでしょう。

コンロ部、プレート、水皿の3つにパーツから構成されている
コンロ部、プレート、水皿の3つにパーツから構成されている

落ちた脂が水皿に落ちるから煙が出ない

 プレートの下にある水皿に230mlの水を入れたら、あとは点火して肉を焼くだけ。直火でプレートを温めるので、短時間で肉が焼けるのもやきまるならではです。バーナーと焼き面の間に適度に熱がこもる構造なので、焼き面は約210~250℃の高温でコントロールされます。

プレートを外し、水皿に水230mlを入れる。これを忘れると煙が出てしまうので注意
プレートを外し、水皿に水230mlを入れる。これを忘れると煙が出てしまうので注意

 プレートには穴が空いており、そこから肉の脂が水皿に落ちるようになっています。脂は250℃を超えると煙が出る特性があるのですが、脂がうまく水皿に落ちるので、いくら肉を焼いてもほとんど煙が出て来ないんです!

プレートの表面の溝を伝って脂が水皿に落ちる。裏面の4か所の突起で隙間を作って脂を効率的に落としてバーナーに脂をかけないよう、7mmの壁が設けられている
プレートの表面の溝を伝って脂が水皿に落ちる。裏面の4か所の突起で隙間を作って脂を効率的に落としてバーナーに脂をかけないよう、7mmの壁が設けられている
今回はちょっと贅沢に鹿児島産の和牛を使用。家焼き肉だからこそいい肉を使いたい
今回はちょっと贅沢に鹿児島産の和牛を使用。家焼き肉だからこそいい肉を使いたい
ひたすら肉を焼いてもほとんど煙は出ない。少し煙のようなものが出るが、水蒸気なので気にしなくてOK
ひたすら肉を焼いてもほとんど煙は出ない。少し煙のようなものが出るが、水蒸気なので気にしくてOK

 もし、少し煙が出始めたら、それは水が足りない証拠。付属のプレート用取っ手を使ってプレートを持ち上げ、水を追加してください。

 使ってみて気に入ったのが、焼き肉屋のプレートのようなその見た目。家で食べているのに店で食べているような感じがするので、ちょっといいお肉を買ってくればもう焼肉屋に行く必要はないんじゃないか、という気さえしてきます。

シンプルな構造だから手入れもしやすい

 使い終えた後も、コンパクトだからこそ洗いやすいのもやきまるのいいところです。ホットプレートはプレート面が大きいので洗うのが面倒ですが、やきまるのサイズなら手軽に洗えます。

大半の脂は下に落ちるが、使用後はプレートにも油汚れが残っている。取り外して丸洗いしよう
大半の脂は下に落ちるが、使用後はプレートにも油汚れが残っている。取り外して丸洗いしよう
水皿にはたっぷりの脂が落ちている。ここに脂がきちんと落ちることで嫌な煙が出ない
水皿にはたっぷりの脂が落ちている。ここに脂がきちんと落ちることで嫌な煙が出ない

 1点気を付けてほしいのが、“煙は出なくてもニオイは多少残る”という点です。とはいえ、煙が室内に蔓延する一般的なホットプレートを使ったときと比べると、1日あれば気にならなくなる程度です。

 やきまるの肝心のお値段は実売価格で4,800円前後。ホームパーティーで使う機会が多いなら、思い切って2台用意してもいいかもしれません。家焼き肉が捗るやきまるのすごさをぜひ体感してみてください。

●著者プロフィール

取材・文/今西絢美

編集プロダクション「ゴーズ」所属。デジタル製品やアプリなどIT関係の記事を執筆するかたわら、“おいしいものナビゲーター”として食にまつわる記事も執筆中。旅先でその土地ならではのローカルフードを探すのが好き。