旨い店はタクシー運転手に訊け! 東京の猛暑はキンキンに冷えた絶品「塩ラーメン」で吹き飛ばせ!

鶏チャーシューも麺もキンキン!

 夏の“塩ラーメン”といえば、もう1つ外せないのが『俺流塩らーめん』です。都内に数軒ありますが、私がよく行くのは渋谷区の南平台店。

 店名どおり、塩ラーメンの専門店で、定番メニューでは、とりガラとゲンコツ、ネギを弱火でじっくりと時間をかけて炊いた透明なスープの「塩らーめん」(670円)や、白濁したスープの「熟成塩らーめん」(670円)が絶品のお店です。

季節限定「冷やしとりそば」950円
季節限定「冷やしとりそば」950円

 夏になると「俺流冷やしそば」というラーメンの種類が複数出てきます。中でも、私が昨年夏に食べてハマったのが「冷やしとりそば」(950円)。今年も行ってみたら再登場していて、思わずホッとしました。

「冷やしとりそば」は、汁少なめ系で、丼の上に埋め尽くすように茹で鶏が載っています。さらにその上に、塩ダレで和えたような鶏そぼろが載ってるんです。着丼すると、ほのかに香るニンニク、生姜、ネギ、ゴマで、食欲全開になります。

ニンニク、生姜で、辛味もあって食欲増進、スタミナ抜群
ニンニク、生姜で、辛味もあって食欲増進、スタミナ抜群

 麺は中細よりやや細め。具材も麺もキンキンに冷えていて、猛暑日には、かなり嬉しいおもてなしです。

 この「冷やしとりそば」のポイントは、何といっても基本のスープと塩だれ。麺と絡めると深いコクもありつつ、スッキリと食べさせてくれます。

柔らかくて大きめの鶏モモ肉のチャーシューが5枚ほど
柔らかくて大きめの鶏モモ肉のチャーシューが5枚ほど

 さらに鶏モモ肉のチャーシューも茹で蒸したタイプで、こちらも塩ダレと絡めて食べるとさっぱりしていて後を引きます。こちらもきっちりと冷やしてあって、口の中で、ゆっくり旨みが溶け出して行くよう。

 そして極めつけは、上に載っている特製の鶏そぼろです。この鶏そぼろが麺に絡まり、最後まで飽きずに味わい尽くせるんです。毎日食べてもいいと思うくらいです。

 というわけで、暑くて食欲が減退気味という人も、こちらの2軒の「冷やし塩ラーメン」をぜひ味わってみてください。

(構成◎土原亜子)

●SHOP INFO

店名:麺処 晴

住:東京都台東区 下谷1丁目11‐7リーベル入谷1F
TEL:03-3847-8553
営:11:00~15:00、18:00~21:00 土日祝11:00~17:00 材料切れ次第終了
休:不定休
https://twitter.com/men_haru?lang=ja

店名:俺流塩らーめん 南平台店

住:渋谷区南平台町17-13ヴァンヴェール1F
TEL:03-3464-0733
営:11:30~翌6:00
休:なし
http://oreryushio.co.jp/

●プロフィール

荒川治

東京都内在住のタクシー運転手。B級グルメ好きが高じて、現職に就き、お客さんを乗車させつつ、美味い店探しで車を回している。中年になってメタボ率300%だが、「死神に肩をたたかれても、美味いものを喰らって笑顔で死んでやる」が信条。写真検索で美味しそうなモノを選び、食べに行って気に入ればとことん通い倒す。でもじつは、自分で料理を作ることも好きで、かなりの腕と評判。