旨い店はタクシー運転手に訊け! 東京の猛暑はキンキンに冷えた絶品「塩ラーメン」で吹き飛ばせ!

煮干し香る絶品「冷やし塩そば」の『麺処 晴』

 まずは、この時期の「冷やしそば」といえば、入谷の『麺処 晴』さんが真っ先に挙がります。言わずと知れた“煮干しそば”の超人気店です。

 5月過ぎたあたりから夏季限定&数量限定で登場する「冷やしそば」(800円)。醤油味と塩味があり、どちらも絶品ですが、私が大好きなのは「塩」です。

 こちらのお店は、通常メニューの温かい「塩そば」も好きなので、この時期はしっかりと“冷やし”も味わっておきたいのです。丁寧にとった煮干しの出汁スープは温冷とも変わりませんが、 おそらく冷やしで、「旨い」と思わせる繊細な工夫がたくさんあると思います。

 だから、雑味は一切なく、温かい塩そばとは一味も二味も違う、研ぎ澄まされたような繊細な出汁の深みをジンジンと感じます。また夏らしく、ミョウガや青シソが入っていて、とっても爽やか。

 そして、『晴』さんといえば、絶品の低温調理のチャーシュー。肩ロースと鶏ムネ肉のチャーシュー2種をしっかりと味わってください。冷たいスープにくぐらせても、ふんわり柔らかく、肉の旨みをより感じるはずです。「冷やし特製そば」(1,020円)にすれば、肩ロースも鶏チャーシューも“増し増し”になるので、オススメです。

「特製冷やしそば」(塩)1,020円は、低温肩ロースと低温鶏チャーシューが通常より1枚ずつ多く、さらにのり3枚と味玉も入る豪華バージョンです
「特製冷やしそば」(塩)1,020円は、低温肩ロースと低温鶏チャーシューが通常より1枚ずつ多く、さらにのり3枚と味玉も入る豪華バージョンです

 そして、『晴』さんで私が必ず頼むが「冷やし和え玉」200円です。これは最初の注文時に聞かれます。通常の「和え玉」は温かいのですが、今の時期だけ「冷やし和え玉」が味わえるので、こちらもぜひオーダーしてみてください。

「冷やし和え玉」200円。「冷やしそば」同様、麺量は140g
「冷やし和え玉」200円。「冷やしそば」同様、麺量は140g

「冷やし和え玉」は、オリジナルの油と返しのタレ(醤油もしくは塩味)と出汁で味付けされています。具材には、自家製チャーシューと玉ねぎが少々。私はこれに、卓上の胡椒と、ほんのちょっぴりお酢を入れて、軽くかき混ぜてそのままいただきます。温かい「和え玉」とはまたひと味違い、シンプルに『晴』さんが創り出す至高の旨味を味わえる絶品です。

 ちなみに、「冷やしそば」は、数量限定なのでお店のツィッターをチェックしてから行くことをお勧めします。