シュウマイ潤の焼売探訪。「焼売」の“プロレス”的魅力を体感できる『野田焼売店』の魅力とは?

肉の旨み溢れる焼売を、6種の調理と9種のタレで味わえる名店

「盛り合わせ」1,742円
「盛り合わせ」1,742円

『野田焼売店』は全国でも珍しい、焼売を店名に冠した専門店。餃子や小籠包専門店は多いのに、焼売専門店はそうそうありません。それだけ日本社会の中で焼売の注目度が低いことの証とも言えます。なので、この店は焼売の知られざる価値を発信するための、希望の星の一つとして注目しています。

 メニューには麺類や炒め物などの中華料理もありますが、“焼売店”というだけあり、焼売が占める割合が大きいのが特徴です。前述の通り、蒸、揚、焼、水の4種の焼売に加え、中央に唐辛子が刺さったビジュアルインパクト大の「辛味焼売」(一人前 二ヶ300円)、チーズとバジルがのった「チーズ焼売」一人前 二ヶ300円)の、計6種類が常時用意されています。

 そして、その6種全てが味わえる「盛り合わせ」はぜひ食べてほしい一品です。それぞれの異なる個性の焼売が一堂に並ぶ様は、まさに焼売のプロレス的魅力が凝縮したような圧巻の光景です。

 ここでもうひとつ、焼売のプロレス的魅力の補足を。実は焼売は、つけるタレも「なんでもあり」なんです。基本は「醤油+からし」ですが、店や地域によってはウスターソース、酢+辛子、ポン酢など、ある意味、調理法以上に多彩です。もちろん、『野田焼売店』はそのあたりの要望にも応えてくれます。

「チーズ焼売」単品は、一人前 二ヶ300円
「チーズ焼売」単品は、一人前 二ヶ300円

 にんにく醤油、塩だれ、チリマヨたれ、わさび醤油、ポン酢たれ、山椒塩、パクチーたれ、四川麻婆たれ、からしの9種を常備。注文時にはその中から2種を選ぶシステムです。6種の焼売と9種のタレ、つまり焼売が54通りもの食べ方で味わえるわけです。