旨い店はタクシー運転手に訊け! ご飯が何杯でもいける『ラーメン一番』の「豚辛子漬」【番外編】

自家製チャーシューとオロチョンが決め手

店頭販売の「豚辛子漬」は230gで500円。通販の場合は、350g1,580円、500g1,880円
店頭販売の「豚辛子漬」は230gで500円。通販の場合は、350g1,580円、500g1,880円

「豚辛子漬」はまかないメシだった

「豚辛子漬」は、『ラーメン一番』の店主・野田岳志さんに聞くと、同店特製の辛味調味料「オロチョン」に、ニンニクと味噌を合わせたタレを作り、そこに自家製チャーシューの角切りを和えたものだそうです。ちなみに自家製チャーシューというのは、「一番ラーメン」に入っている豚ロースやリブロースのことです。

「オロチョン」は、前回紹介したように唐辛子をベースにした調味料ですが、何をどう配合しているかは企業秘密。ただ、このオロチョンをラーメンに入れると、辛さが増すだけではなく、スープのコクも倍加します。スープの脂分とオロチョンの辛味・甘味・酸味が麺に絡まり、すするたびに「あ~うまい!」と感動するほど。

「豚辛子漬」もまた、その唯一無二のオロチョンが決め手なんです。

 実はこれは、『ラーメン一番』の方々が、営業終了後の深夜に店で飲みながら考えた自分たちのまかないおつまみ。チャーシューの端っこが余るので、それを使ってオロチョンや味噌、ニンニクで味つけしたんだそうです。

『ラーメン一番』のチャーシューは豚ロースとリブロースの2種類を使用
『ラーメン一番』のチャーシューは豚ロースとリブロースの2種類を使用

 そのまかないおつまみがあまりにも美味しかったので、店頭で販売したところ、あっという間に大人気になったんです。思えば、「豚辛子漬」は私の大好きな「味噌ラーメン」の味に通じるものがあります。今では、人気すぎてチャーシューの切れ端だけでは追いつかなくなって、専用に作るようになったそうです。

「豚辛子漬」が超優秀なのは、おつまみとしてそれだけ食べても美味しいのですが、ごはんにのせても、麺に合わせてもいいし、あらゆる料理に合う万能選手である点。例えば、普通の炒めものに「豚辛子漬」を入れるだけで、箸が止まらなくなるくらい美味しくなります。そこで、私が家でどのように食べているかをご紹介します。