元力士が作る1.5kgの横綱級つけ麺とは? 横浜の『らー麺土俵 鶴嶺峰』で超弩級のデカ盛りつけ麺を食べてきた

ラーメンとちゃんこ鍋のいいとこどり! 「鶴嶺峰つけ麺・横綱(メガ)」1518g

「鶴嶺峰つけ麺・横綱(メガ)」1300円。茹でたての麺はツヤツヤ。つけ汁の香りで一気に食欲がわいてくる
「鶴嶺峰つけ麺・横綱(メガ)」1300円。茹でたての麺はツヤツヤ。つけ汁の香りで一気に食欲がわいてくる

 待つこと数分、目の前に出てきたのは、ツヤツヤの麺がドーン、そしていい香りのつけ汁。早速計測すると、麺は直径23cmの器で1237g、つけ汁は直径約15.5cmの器で281g(ともに器の重さを除く)。トータル1518g。さすが横綱、ワクワクするボリュームです。

「麺の太さは極太、若干ですが縮れ麺ですね。つけ汁はベースが豚骨魚介ですが、チャンコっぽい和風の技を加えているんですよ。仕上げに煮干し油も入れていますね」と話すのは店主の森 康人さん。

 具は、麺の方にはほうれん草のおひたしと豚しゃぶ、つけ汁の方には油揚げ、肉団子、お麩、三つ葉。とっても和を感じます。「チャンコっぽいでしょ?」と店主。確かに他のつけ麺の店ではあまり見ないラインナップです。

ちゃんこ鍋の要素を加えたオリジナルレシピのつけ汁(食楽web)
ちゃんこ鍋の要素を加えたオリジナルレシピのつけ汁(食楽web)

 横綱は、1日に3~4食は注文が入るとのこと。完食するためのアドバイスを聞くと「完食している人はそれなりのスピードで食べていますね。あと、一口が大きい! ただ、チャレンジメニューではないので、無理しないで適量を食べていただきたいです」と店主。やはりデカ盛りを軽やかに食べ切るには、リズム・スピード・バキューム力でしょうか。

 そして素朴な質問。なぜつけ麺にちゃんこ鍋の要素とか、メニューが横綱とか大関とか、相撲に因んでいるのはなぜ?「実は私は元々井筒部屋に所属していたんですよ」。え? 元お相撲さん!! 現在の体型がでっぷりしていないので、全く想像していなかった。衝撃です。

極太麺にしっかり絡むとろみしっかりのつけ汁。だからといってくどくはなく、麺の太さにあった絶妙なバランス
極太麺にしっかり絡むとろみしっかりのつけ汁。だからといってくどくはなく、麺の太さにあった絶妙なバランス

「店名の鶴嶺峰は、現役時代の四股名なんですよ」と店主。ネットで検索したところ、昭和63年~平成15年まで活躍していたことが判明。そして、さらなる疑問、元お相撲さんなら、ちゃんこ鍋屋さんにならずになぜラーメン屋?

「私がラーメン好きだったから、ですね。どうせやるなら好きなものを作ろうと思ったんですよ」と店主の森さん。ちなみに、鶴見に店を出したのは、たまたま物件を探していた際、鶴見の物件を見つけたこと、そして四股名に鶴がつくことから親近感を感じたんだそうです。

まとめ

「夏と冬に『旨辛つけ麺』を出しているほか、月一のイベント『ZAN~山~』で限定麺を出しています。限定150食なのでぜひ食べにきてくださいね」(店主の森さん)
「夏と冬に『旨辛つけ麺』を出しているほか、月一のイベント『ZAN~山~』で限定麺を出しています。限定150食なのでぜひ食べにきてくださいね」(店主の森さん)

 モチモチ、ツルプリの極太麺に、しっかりと絡むつけ汁。豚骨魚介スープならではの序盤に魚の旨み、後半に豚の甘みを感じる味わいで、具の相性もバッチリです。特に油揚げは、程よくスープを吸って口の中でジュワッと美味しさを拡散するハマる味! “ドロドロつけ汁=くどい”ではなく、旨みがギュッと集まった計算されたバランスのつけ麺でした。

(取材・文◎いしざわりかこ)

●SHOP INFO

店名:らー麺土俵 鶴嶺峰(カクレイホウ)

住:神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央4-25-6 1F
TEL:045-504-2207
営:10:50~15:00、17:50~22:00(各L.O.)
休:木曜